
ターミネーター2の舞台裏トリビア438選
サラ・コナーの悪夢には、リンダ・ハミルトンが遊び場の金網に立ち、炎に包まれ、叫びながら黒焦げの骸骨になっても柵にしがみつくカットが必要だった。スタン・ウィンストン・スタジオは崩壊の3段階に合わせて3体の人形を作り、実写のハミルトンの動きにつないだ。叫びの表情を型材が固まるまで維持するのは無理なため、当時まだ新しかったサイバースキャンで数秒間だけ頭を記録。そのデータから出力した発泡スチロールの胸像を、造形の土台にした。最も難しかったのは3体目で、灰が風に散って焦げた骨が現れる段階だった。シャノン・シェイは医療用の骨格模型を鋼鉄の骨組みで補強し、ステージ2の最後の姿勢に合わせた。叫ぶサラの型に薄葉紙とテンペラ絵具を重ね、乾いてから取り出した繊細な皮を、張り子の骨格にかぶせた。さらに灰が舞うよう、台所のミキサーで細かくした灰色と黒の紙ナプキンを内部に詰めた。撮影直前にX-Actoナイフで切り込みを入れ、特殊効果班が空気砲を作動させると、皮と紙片が吹き飛び、炭化した骨格が残った。
葉巻を吸うバイカー役のロバート・ウィンリーと、夜勤看護師役のグウェンダ・ディーコンは、『ロードキラー』(2001)で再共演している。2人は本作では絡みがなかったが、そちらでは同じ場面に登場する。
遊び場の夢で幼いジョン・コナーを演じているのは、当時生後20か月だったリンダ・ハミルトンの息子ダルトン。
38分頃に見せられる1984年の襲撃写真は、再現撮影で用意したもの。ジェームズ・キャメロンは廊下のセットを組み、アーノルド・シュワルツェネッガーに前作のターミネーターの衣装を着せ、1テイクだけ撮って写真にした。髪形や顔立ちを見ると、当時の映像ではないと分かる。
1999年、パラマウント・ピクチャーズは本作の米国テレビ放映権を手に入れた。親会社バイアコムがスペリング・エンターテインメント・グループを完全子会社化したためで、傘下のワールドビジョン・エンタープライゼスは1992年からカロルコ作品の番組販売権を持っていた。パラマウントは後に『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)と『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)の2本を製作。後者ではジェームズ・キャメロンが『ターミネーター2』以来、シリーズに復帰した。両作とも、企画の優先検討契約を結ぶスカイダンス・メディアとの共同製作で、『ニュー・フェイト』には20世紀フォックスも参加し、海外の多くの地域で配給を担った。
T-1000役の候補には、マーク・ハーモン、スティーヴン・ラング、ロン・パールマン、エリック・ロバーツ、マイケル・マドセンが挙がっていた。
特報を撮る頃、スタン・ウィンストンはティム・バートンと『シザーハンズ』(1990)を手がけ、アーノルド・シュワルツェネッガーは『キンダガートン・コップ』(1990)の撮影中だった。2人はそれぞれの現場を1日だけ離れ、特報の製作に参加することに同意した。
カフェの名カクタス・ジャックは、『The Villain』(1979)に由来する。カーク・ダグラスがカクタス・ジャック、アーノルド・シュワルツェネッガーがハンサム・ストレンジャーを演じた共演作だ。
アーノルド・シュワルツェネッガーは、ジェームズ・キャメロンがターミネーターという人物と一大現象を生み出した仕事を称えている。続編を作ることも、「I'll be back」「Hasta la vista, baby」が流行語のように繰り返されることも想像していなかったという。バットマンやジェームズ・ボンドとは違い、30年後にも同じ役を演じるためシリーズへ呼び戻されるとは思わなかった、と振り返った。
ジェームズ・キャメロンがかつて飼っていたジャーマン・シェパードの名は、ベオウルフを縮めたウルフィー。この犬は『ターミネーター』(1984)のティキ・モーテルの場面にも登場する。
ジェームズ・キャメロンがバイクでもっと速く曲がれないかと尋ねると、アーノルド・シュワルツェネッガーは「俺を乗せたままじゃ無理だ」と答えた。そこでT-800の急旋回は、通常の毎秒24コマを下回る速度で撮るアンダークランキングを使用。毎秒24コマで再生すれば、動きが速く見える。同じ処理はT-800とT-1000の格闘にも多く使われ、投げやパンチの勢いを強めた。
特殊効果班は、ロバート・パトリックのフットボールの古傷による歩き方の癖まで、T-1000の動きに取り入れた。運転場面では、左右を反転した警察の制服を着たパトリックが右側のハンドルを握り、実際の運転手は下げた本物のハンドルの下に黒い覆いで隠れた。撮った映像を反転し、排水路を走る通常のトラックの映像と合成すれば、正しい向きになる。運転を任せ、パトリックに演技へ集中してもらうための仕組みだった。誤って道路標識まで写り込んだため、その文字だけはデジタルで向きを直している。
ジェームズ・キャメロンはDVDの解説で、ターミネーターは作中でまばたきをしないと話しているが、例外がある。冒頭でT-800がバイクに乗った直後、バーの主人が空へショットガンを撃つと、目を閉じるのが分かる。T-1000もギャレリアの廊下で発砲するとき、一瞬だけまばたきしている。
ジェームズ・キャメロンは、手元の映像をつなぐだけの特報にしたくなかったため、スタン・ウィンストンに製作を頼んだ。ウィンストンは15万ドルで、未来の組立ラインからアーノルド・シュワルツェネッガー型のターミネーターが次々に生まれる映像を作った。前作で破壊されたはずの人物が戻ることを観客がどう受け止めるか、キャメロンには不安もあったが、仕上がりには満足した。この特報は『ターミネーター2』公開の1年以上前、『トータル・リコール』(1990)の上映前から流された。
序盤の大きなアクションは、ロサンゼルス郡の水路網を使い、約5週間かけて撮られた。スタン・ウィンストンと特殊効果チームは前作のメイクを改良し、ターミネーターの損傷が進む過程を複数の段階に分けて作り込んだ。
ジェームズ・キャメロンは、『ダイ・ハード2』(1990)のロバート・パトリックを見てT-1000役に選んだ。
T-800のサングラスは、ペルソール製の58230というモデル。
1:46:41、T-1000がヘリの操縦士に「降りろ!」と命じる。『ターミネーター』(1984)で、ターミネーターが同じようにトラックの運転手へ告げる言葉と対になっている。
サイバーダインの社内には恐竜模型が置かれている。ジェームズ・キャメロンは、2年後の『ジュラシック・パーク』(1993)を監督することに関心を持っていた。
アーノルド・シュワルツェネッガーの出演映画の中でも、興行収入は最高額を記録している。
トラックの下でスターターを交換するターミネーターは、ボルトを1本だけ入れて締めている。だが実際には、この手順だとスターターが傾き、2本目をねじ込めなくなるため、うまく取り付けられない。
冒頭の風音は、開いたドアの隙間を抜ける風の録音が出発点だった。ゲイリー・ライドストロムがスカイウォーカー・サウンドのメインミックスルームで、シンクラヴィアの鍵盤を使って仕上げた。
製鉄所で2体が争う場面では、投げられた俳優がけがをしないよう、セットにゴムを張り込んだ。
クライマックスの特殊効果に必要な処置で、アーノルド・シュワルツェネッガーは撮影中、片目を使えなかった。そのため、奥行きを判断できない状態で演じている。
ジェームズ・キャメロンとウィリアム・ウィッシャーは、リンダ・ハミルトンの演技と前作からの肉体的変化を高く評価していた。一方、宣伝では身体ばかりが話題になり、演技に目が向かなかったことに、キャメロンもハミルトンもいら立っていた。キャメロンは、肉体は完全な人物像の一要素にすぎず、彼女が表した魂の暗く荒涼とした面と、有能で機知に富む面を、観客がどう受け止めるか分からなかったのだと語る。ウィッシャーは、アクションを含む映画に出る宿命だと指摘し、ハミルトンには怖じ気づくほどの迫力があったとも話した。
終盤の損傷したターミネーターのメイクは、付けるのに5時間、落とすのに1時間かかった。
31分頃の、T-800がバイクで排水路へ飛び込むスタントは、ピーター・ケントが担当した。アーノルド・シュワルツェネッガーに似せたマスクを着け、バイクは太さ1インチのワイヤーで支持している。着地時にかかるバイクと乗り手の重さは、それによってわずか180ポンドに抑えられた。支えなしでは危険すぎるための工夫で、ワイヤーは後からデジタルで消した。
このシリーズでは、犬はターミネーターを見抜く役目を持つ。マックスが、ジャネルに化けたT-1000へ激しく吠えるのも、そのためだ。
ターミネーターは、スカイネットが幾何級数的な速さで学ぶと説明する。ここでは、学習の周期が前より速まり、知識が積み重なるだけでなく倍増していくことを指している。1度に1つずつ覚える線形の学習とは違い、既存の知識を新しい情報に即座に適用するという考え方だ。例えば、金属ごとの融点を学んだ後で燃料や促進剤の発生熱量を知れば、その情報を結び付け、金属と促進剤の組み合わせを瞬時に計算できる。
T-1000に弾が当たると金属が飛沫のように広がる仕掛けは、序盤のモールでターミネーターが発砲する場面から登場する。スタン・ウィンストンたちは数週間、泥へペレットを撃ち込んで着弾の形を調べ、それを基に造形した。スリップラバーのラテックスを真空蒸着で金属化し、柔らかい発泡ゴムやポリフォームで裏打ちしてクロームの質感を作った。形と大きさの違う弾痕には、合図で花びらのように開く、ばね式の機構を組み込んだ。ロバート・パトリックが衣装の下に着るファイバーグラス製の胸当てに取り付け、無線で1本のケーブルのピンを抜くと開く。衣装の一部が瞬時にクロームの銃創へ置き換わる仕組みだった。
大型トラックの横転は2テイク撮った。1テイク目は車体が完全に裏返り、運転席が潰れたためだ。ジェームズ・キャメロンによると、中にいた2人を救ったのは、あらかじめ取り付けたロールケージだった。用心と安全を徹底することが本当に報われる、と振り返っている。
ヘリを操縦したチャック・タンブーロは、一つでもミスをすれば命はなかったと語る。危険すぎるとして近接撮影のカメラ班が断ると、ジェームズ・キャメロンは自分で撮ると申し出、撮影車の運転手と組んで収録した。前後の2方向から必要だったため、タンブーロは同じスタントを2回成功させた。事前の仕込みだけで全スタッフが2週間を費やしている。高架下を除く追跡の撮影では、T-1000の警察ヘリを移動クレーンにつり、飛んでいるように見せながら、ロバート・パトリックの発砲と装填を安全に撮った。照明も難題だった。撮影監督アダム・グリーンバーグによると、この1場面のためにロングビーチ・フリーウェイの5.5マイルを一度に照らし、ヘリや撮影車など、どこからでも途切れず撮れるよう求められたという。各スタジオのケーブルを借り集めても、ハリウッド中に十分な量がないと嘆くほどだった。高速道路での夜間撮影は、約3週間に及んだ。
解説によると、ジェームズ・キャメロンはエドワード・ファーロングに銃を持たせることをためらっていた。ジョン・コナーは銃を手にしない一方、サラやターミネーターのために装填の仕方は知っている、という形に落ち着いた。将来の軍事指導者になる人物にとっても役立つ技能だった。
スタン・ウィンストンとデニス・ミューレンは、キャメロンも監督に関心を持っていた『ジュラシック・パーク』(1993)で再び協力し、両作でアカデミー賞を受賞した。巡り合わせにも、本作の賞を2人に手渡したのは、後に『ジュラシック・パーク』に出演するローラ・ダーンだった。
スティーブン・スピルバーグは、前作も大好きだが、続編はそれをはるかに超えていたと称えた。特にL.A.リバーでのトラックとの追跡を挙げ、今見ても力強い映画だと話している。タイムトラベルや時空連続体を巡る深い発想に加え、執念の物語でもあり、映画作家としてのジム自身も執念深いのだと評した。

ターミネーター2(1991年):額入りのジャケットとメダル画像: Wikimedia Commons · Steve Lacey from Bristol, UK, CC BY 2.0 18:13のATM場面でジョンが使う携帯型コンピューターは、Atari Portfolio。
サイバーダイン・システムズの撮影について、ジェームズ・キャメロンは、要するに建物を借りて爆破したのだと説明している。内部には、互いにまったく異なる3階分を含め、セットを一式作った。割るためだけにガラスも約1000枚搬入したが、建物本体の被害の大半は、作動したスプリンクラーによる水損だったという。
T-1000役の初期候補には、スティーブン・セガールもいた。
2017年、ジェームズ・キャメロンは自身の会社ライトストームに4K化を発注。さらに3Dへ変換し、再公開するよう指示した。
製鉄所で汗をかくのは、本物の人間の皮膚を持つT-800。一方のT-1000には汗がない。
特報では、工場のT-800がバイオフレッシュ・リジェネレーターに入り、生きた人間の組織をまとってシュワルツェネッガーの姿になる。ケナーは、この装置のプレイセットをT-800のフィギュア付きで発売した。アーノルド・シュワルツェネッガー型の透明な型へエンドスケルトンを入れ、その周囲にプレイ・ドウのような肌色の素材を注入すると、肉体を作れる。一部を剥がせば内部の骨格が露出し、映画の損傷も再現できた。
音声解説でジェームズ・キャメロンは、バイカーのバーを撮った場所が、ロドニー・キング暴行事件の現場の向かいだったと話している。事件の夜も撮影していたという。1992年4月29日の評決を受け、後に『ストレンジ・デイズ 1999年12月31日』(1995)の構想を得た。
本物の溶鋼は危険で使えないため、代用品で表現した。その素材を適切な粘度に保つには、かなり冷やす必要があった。結果としてセットは寒くなり、俳優にはテイクの合間に人工の汗を吹き付けている。
ジョン・コナーのダートバイクは、1990年式のXR 100。
ジョン・コナーは10歳という設定だが、演じたエドワード・ファーロングは撮影当時13歳だった。
世界興行収入は約5億2000万ドルに達し、R指定映画でも屈指のヒットとなった。
アーノルド・シュワルツェネッガーの出演料は1500万ドル。台詞が計700語なので、1語につき21429ドルという計算になる。「Hasta la vista, baby」だけで85716ドルに相当する。
ロバート・パトリックが裸で現れる場面では、男性器をデジタルで消したとジェームズ・キャメロンは説明する。ただ、処理は完全ではなく、家庭用ビデオ版では一部が見えるとも指摘。「マシンの勃起」と冗談を交え、仕事が終わっていないのだから修整代を返してほしいと話している。
T-1000の変身に使われたのはモーフィングという技術。『ウィロー』(1988)などにも先例があるが、本作を機に1990年代の映画やミュージックビデオへ広く普及した。代表例がマイケル・ジャクソンの「Black or White」(1991)。偶然にも、彼の誕生日は審判の日と同じ8月29日である。
ペスカデロで医師たちをサラのもとへ案内するシルバーマンは、長年彼女の症例を追っていると話す。『ターミネーター』(1984)では、逮捕されたカイル・リースを評価するために警察へ呼ばれた心理学者で、サラが見た出来事にも日常的な説明を与えていた。最初のT-800が襲う直前に署を出たため惨劇を免れており、救出に来た2体目のT-800を見ても同じ姿だと気付かない理由になっている。
本作のアカデミー賞受賞チームに名を連ねるジーン・ウォーレン・ジュニアは、同じく時間旅行を扱う『八十万年後の世界へ タイム・マシン』(1960)で特殊効果賞を受けたジーン・ウォーレンの息子。
シンセポップ・バンド、レディトロンのヘレン・マーニーとミラ・アロヨには、それぞれの名前をもじった冗談の呼び名がある。「マーノルド・シュワルツェネッガー・ザ・ターマーニエイター」と「ザ・ターミレイター」だ。
最も難しかった効果は、T-1000の液体金属のモーフィングだった。キャメロンは、ILMが『アビス』で作ったウォーター・ポッドの成功を見て、新技術をさらに発展させ、主要人物の表現に使えると考えた。デニス・ミューレンとILMのCGIチームはその課題に応え、コンピューターによる視覚効果の新たな水準を示した。
(約13分)本作は最初の作品から10年後の物語だ。シルバーマン博士はサラが29歳だと語っており、つまりサラは1984年に18歳で、1965年生まれということになる。しかし、別のタイムラインを舞台にした「ターミネーター:新起動 ジェニシス」では、サラがカイル・リースに、1973年に9歳だった自分をポップスが救ったと話す。これは彼女が1965年ではなく1964年生まれで、別のタイムラインの1984年には20歳、1985年には21歳だったことを意味する。
製作に関わったスタッフは、1,000人を超える。
T-1000のまばたきは2回確認できる。1回目はジョンの里親との会話中、もう1回はギャレリアの銃撃戦で、再装填を終えて撃ち始めるときである。
0:56:27、精神病院でクリップを使う場面に備え、リンダ・ハミルトンは実際に鍵の開け方を習った。
1時間40分頃の追跡では、T-1000の警察ヘリをクレーンでつり、飛んでいるように見せた。俳優は両手で銃を撃って装填でき、残り2本の予備の手が操縦しているように映る。
ジェームズ・キャメロンの音声解説によると、オープニングクレジットは毎秒300フレームで撮影した。通常の毎秒24フレームで再生すれば、約12倍のスローモーションになる。炎を細かく制御するため屋内で撮り、背景を隠せるよう壁を赤と黄色に塗っている。
本作の核となる「運命はなく、自分で切り開くものだけがある」という言葉は、『ターミネーター』(1984)の完成版にはない。元の脚本では、未来のジョンからカイルを通じたサラへの伝言に、これから起きることは助けられないが、未来は決まっていない、運命は自分で作るのだ、という内容があった。後半は編集で削除された。また、サラがターミネーター誕生前のサイバーダインを壊そうとカイルを説得する場面でも繰り返したが、その場面自体が採用されなかった。
31分頃の追跡で使うT-800のショットガンは、回して装填しやすいよう、指を入れるレバーの輪を大きくしている。この扱い方はジョン・ウェインも、『勇気ある追跡』(1969)、『駅馬車』(1939)、『エル・ドラド』(1966)などの西部劇で披露していた。
クレジット前の核戦争後のロサンゼルスについて、ジェームズ・キャメロンは、LAの一部はすでにこんな姿だと話す。ウィリアム・ウィッシャーも、この街が壊滅した姿には、きわめて個人的な意味合いがあると指摘している。
製作中、アーノルド・シュワルツェネッガーはもう悪役を演じないと話していた。それでも後に『バットマン & ロビン』(1997)で、ミスター・フリーズ役を務めた。
『ターミネーター:新起動 ジェニシス』(2015)の公開後、ジェームズ・キャメロンは同作を本作の自然な続編と評した。アーノルド・シュワルツェネッガーも、技術、アクション、緊迫感で『ターミネーター2』を超えたと考えていた。一方キャメロンは後に、2以降の作品はさまざまな理由で自分には合わず、シュワルツェネッガーとの親しい友情から支持していたと認めている。
ジェームズ・キャメロンとリンダ・ハミルトンは本作の製作中に交際を始めた。当時キャメロンはキャスリン・ビグローとの離婚手続き中だった。2人は1997年に結婚したが、『タイタニック』の現場で出会ったスージー・エイミスとキャメロンが不倫関係になり、2年後に離婚。ハミルトンは後に、自身の双極性障害も関係が離れた一因だったと語っている。それでも友好的な関係は保たれ、彼女はキャメロン製作の『ターミネーター ニュー・フェイト』でシリーズに復帰した。
核戦争の悪夢、シルバーマンへの攻撃、マイルズ・ダイソン殺害の企て、T-800を見たときの恐慌、ジョンへの接し方は、1984年の死の恐怖を経験したサラにPTSDの可能性を読み取らせる描写である。つらい夢、親密な関係を保つ難しさ、将来への絶望、いら立ちや怒り、攻撃的な振る舞い、危険への過度な警戒といった特徴が重なる。同時に物語上では、人間性を失い、最初のターミネーターやT-1000のような冷酷な殺し手へ近づきかねない、サラの危うさも表している。
アーノルド・シュワルツェネッガーとザンダー・バークレーには、バットマン作品への出演歴がある。前者は『バットマン & ロビン』のミスター・フリーズ、後者はアニメ映画『スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミー』のキャプテン・アトム役。
1時間30分頃に示されるサイバーダインの住所は、クレイマー街2144番地。本作のスタント・コーディネーター、ジョエル・クレイマーにちなんだ名と考えられる。
アーティザン・エンターテインメントが1997年に発売したリージョン1のDVDには、音声解説が付いている。
アーノルド・シュワルツェネッガーのショットガンには、実際には大砲2門の音を使った。
国内で2億ドルを超えた続編としては、史上3作目。先行したのは『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980)と『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(1983)だった。
ブラッド・フィーデルの音楽にある、ターミネーターのテーマの金属的なビートは、シンセサイザーでも既存の録音素材でもない。本人が鋳鉄製のフライパンを叩いて作った音である。
スタン・ウィンストンは、頭への被弾を火薬の仕掛けで見せるため、アーノルド・シュワルツェネッガーの頭と胴の複製を作った。T-1000が頭を叩きつける場面も、このダミーなら本人を傷つけずに撮れる。人形の歩きがぎこちなかったため、シュワルツェネッガーは逆に自分の歩き方を寄せ、切り替えの違和感を減らした。
モールの場面は2か所で撮影した。屋外部分はカリフォルニア州ノースリッジのノースリッジ・ファッション・センター。1994年の地震で大きな被害を受け、数か月閉鎖された施設で、映画に映る駐車場の一部も失われた。
1990年代初頭、後に少なくとも一部の権利をパラマウントが持つ2作品で、発売前のガンズ・アンド・ローゼズ『ユーズ・ユア・イリュージョンII』の曲が使われた。1999年から米国テレビ放映を扱う本作もその1作で、オリジナル曲「ユー・クッド・ビー・マイン」が流れる。もう一方の自社製作『デイズ・オブ・サンダー』(1990)では、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のカバーを使用。原曲はボブ・ディランがMGM配給の『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯』(1973)のために録音したものだった。
裸のT-1000が警官の銃を奪うカットには、ロバート・パトリックの陰嚢が一瞬見える箇所があった。2017年の3Dリマスターでは、手前にコンクリート片をデジタルで加え、見えないようにしている。
警察への発砲でターミネーターが使う銃は、当初MAC-10の予定だった。ジェームズ・キャメロンは代わりに『プレデター』(1987)のミニガンを再使用し、同じ特注Yフレームに改修を加えた。M60のフォアグリップ部分を取り払い、Yフレームにチェーンソー型のグリップを付け、M16式キャリーハンドルも外した。この持ち方は後の映画やゲームで、手持ちミニガンの定番になった。Yフレームは銃の取り付け部に残るが、ハンドルを外すとスリングの固定点がなくなるため、アーノルドは両手だけで全重量を支えた。ターミネーターは弾薬入りのダッフルバッグも持ち、銃からバッグへ線が延びて見えることから、電池も入っている可能性がある。一方で、単に画面外の電源や制御装置へつながる線を隠す袋だった可能性もある。
製鉄所では、事故を起こしたタンクローリーの液体窒素でT-1000が凍り付く。スタン・ウィンストン・スタジオは、ロバート・パトリックにクリスマス飾りの細かなティンセルを接着し、人工雪を吹いて霜を作った。足から頭まで部分ごとに加工し、ジェームズ・キャメロンが5夜に分けて撮ることで、霜が上へ広がるように見せた。凍った脚が砕ける場面では、両脚を失ったスタント役のラリー・ジョンソンに、パズル状のウレタン製ブーツを履いてもらった。ケーブルでつながった各片は、一歩踏み出すと仕掛けが作動して崩れる。手首から手が折れる場面には、ケーブルで動く偽の腕をジャケットに仕込み、床に固定した手の模型と合わせた。パトリックが立って腕を離すと、床の手がばらばらになる仕組みだった。最後に銃撃で全身が砕けるカットには、パトリックの人形を製作。金属片と真空蒸着したウレタンフォームを詰め、導爆線で破壊した。上から真下へ向けた空気砲も使い、キャメロンの希望どおり、破片が外へ飛ばず床へ落ちるようにした。
フォーリーで付け直した音は、ターミネーターの革ジャケットのきしみ、バックル、足音など、ほぼすべての細かな動作に及ぶ。サラがベッドの拘束具とドアをクリップで開けて逃げる場面は、現場の録音を使わず、フォーリーと音楽だけで構成した。銃声も撮影後に強め、現実以上の迫力を狙った。拳銃には大口径の音、ショットガンには大砲のような音を当てている。終盤のミニガンは発砲が速すぎて、元の録音では大きな単調音になったため、大幅に遅く再生し、一発ずつ聞き分けられるようにした。
シルバーマンはサラを急性の統合失調感情障害、SDと診断する。幻覚や妄想といった統合失調症の症状と、抑うつや躁状態が重なる病気を指すが、物語上、この診断は誤りである。ただ彼の目には、サラがその兆候を示し、殺人ロボットに追われている、カイルは未来から来た、というカイルと同じ妄想を抱くようになったと映る。『ターミネーター』(1984)でも語るように、ロボットは普通の人間に見え、未来の武器を持ち込めないという話は、簡単に反証できない。彼の最も悪質な点は、職員によるサラへの暴力を知りながら許していることにある。
ジェームズ・キャメロン作品で航空機がオフィスビルの窓の外に向き合って静止する演出は、2作に見られる。本作では、サイバーダインの作業フロアを照らす警察ヘリ。もう1作の『トゥルーライズ』では、終盤の舞台となるマイアミのビルに、ハリーのハリアーが接近する。
T-800がダイソンの家へ向かう車は、フォード・ブロンコ。1994年のO・J・シンプソンの有名な逃走劇にも登場した車種で、シンプソン自身は『ターミネーター』(1984)のT-800役候補だった。
水路の追跡後、ターミネーターがショットガンをバイクの脇へ収めると、ジョンの後頭部にそっと触れる。ジェームズ・キャメロンの解説によると、何度も撮った末にこのテイクを選んだのは、ほかでは反対側を見て動くアーノルド・シュワルツェネッガーが、エドワード・ファーロングの頭を実際に叩いてしまったためだった。
アメリカン・フィルム・インスティテュートの「100人のヒーローと悪役」で、同じ人物が両方に選ばれたのはターミネーターだけ。悪役は『ターミネーター』(1984)、ヒーローは本作での姿である。俳優として両方に載るのも、アーノルド・シュワルツェネッガーとアル・パチーノの2人だけだが、パチーノは別々の役で選ばれている。ほかに13人が2回以上登場するものの、各人ともヒーロー側か悪役側のどちらかに限られる。
サラを尋問する2人の刑事は、モスバーグとウェザビー。いずれも銃器メーカーの名前である。
1993年11月24日発売の米国版スペシャル・エディションのレーザーディスクは3種類で、すべてに番号82997が入っている。審判の日、1997年8月29日にちなむ数字だ。内訳は82997-2の4:3版、82997-2WSのワイドスクリーン版、PSE82997-6WSのワイドスクリーン版ボックス。通常は連番にすぎない商品番号だが、82997はアルティメット・エディションDVDとスカイネット・エディションBlu-rayで、エクステンデッド・スペシャル・エディションを開く隠しコードにもなっている。
1997年の世界人口は、約5,924,787,816人だった。
(約47分)T-1000(ロバート・パトリック)が警備員ルイス(ドン・スタントン)の左目を刺すと、被害者は助けを叫ぶことができない。脳の前頭葉の左側が発話を司るため、これは正しい。
ミニガン用の空包は閃光を生み出すのに十分な威力があったが、実弾の薬莢の威力のほんの一部にすぎない。「怪しい伝説」で実証されたように、ミニガンの反動は非常に強く、人間には本作で描かれたようには扱えない。最初の作品のために製作されたロボットは200ポンドの重さだった。その2倍の重さでも、ターミネーターは反動の処理に苦労するはずだ。NATO標準の7.62弾は約8.6フットポンドの反動を生む。毎秒6,000発を撃てば、毎秒合計8,600フットポンドの反動になる。(編集注:この計算は不正確。映画のミニガンは毎分1,650発を撃つ設定で、標準的なM134は最大毎分6,000発に設定できる。毎秒6,000発を撃てる兵器システムは世界に存在せず、それは完全なフィクションである)
エドワード・ファーロングは、アーノルド・シュワルツェネッガーとすぐ親しくなった。父親の存在なしに育った彼にとって、シュワルツェネッガーは画面の内外で父親のような役目を果たした。リンダ・ハミルトンは、女性について助言する2人の会話を聞かされるのはつらかったと冗談を言い、気が合ったのは感情面の年齢が同じだったからだと評している。
凍ったT-1000の複製は、スタン・ウィンストンが設計した。ファイバーグラスの殻に破片を詰め、撃たれるとプリマコードで殻を砕いて中身を放出する。氷より軽い素材なので、送風機で破片を床へ吹き付け、崩れ落ちる効果を作った。
1990年代に年間興行収入1位を取った続編は、本作だけだった。1999年の首位『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』は、続編ではなく前日譚に当たる。
ジェームズ・キャメロンは、エクスタシーを摂取してメモを書いていたときに物語の着想を得たと語る。スティングの、ロシアの人々も子どもを愛しているはずだという歌詞が浮かび、核戦争は生命そのものに反する、と考えたところから少年の人物像が生まれたという。ニュージーランドの自宅からの談話では、派手なアクションがあっても自分の映画の中心は人間関係だと説明した。大好きな『オズの魔法使』になぞらえ、本作をブリキ男が心を得る物語だと話している。
1分頃、オープニングクレジットの映像は、遊ぶ子どもたちから暗い未来へ切り替わる。
ジョンとT-800のハイタッチや遊びのやり取りは、脚本では、サラが少年とロボットのじゃれ合いを見ているとしか指定されていなかった。ジェームズ・キャメロンはシュワルツェネッガーとファーロングに即興で演じてもらい、そのやり取りをすべて完成版に残した。
31:00、水路の追跡でレッカー車の屋根が吹き飛ぶ展開は、初期脚本にはなかった。現地で運転席が高架下を通れないと分かり、ジェームズ・キャメロンが屋根を外すことにした。
33分頃、炎からゆっくり出てくるT-1000を撮るため、ロバート・パトリックは火の中心に立ち、そこから歩かなければならなかった。撮影後には衣装が焦げていたという。
T-1000の警官姿には、『ロスト・イン・アメリカ』(1985)の一場面が着想源となった可能性がある。アルバート・ブルックスが、ヘルメットとサングラスの白バイ警官に速度違反を見逃してもらおうとする場面だ。最後に『ターミネーター』(1984)を観たか尋ね、観ていないという相手へ、なんとなく似ていると返す。ブルックスは後に、自作『ザ・ミューズ』(1999)へジェームズ・キャメロンをカメオ出演させている。
1時間30分頃には、「また戻ってくるぞ」という台詞がある。
冒頭でサラ・コナーは、1997年8月29日に30億人が死んだと語る。世界人口は、映画公開当時が54億1400万人、1997年には59億500万人だった。
海外での興行収入が、初めて3億ドルを超えた映画となった。
1:50:00、左腕を失ったターミネーターは、右腕で身体を引きずって進む。シリーズで繰り返される描写の一つ。
1時間40分頃の追跡に登場する警察ヘリは、ベル206B ジェットレンジャーII。機体登録番号はN830RC。
『ターミネーター』(1984)の削除場面では、決戦の工場がサイバーダイン・システムズのものだと分かる。作業員の1人がCPUの残骸を見つけ、警察から隠して研究開発部門へ送る。本作でサラを鑑定するシルバーマンが触れるのは、この出来事である。
150カットの視覚効果を仕上げるため、4社が参加した。第1作でターミネーターを作ったスタン・ウィンストンは、アニマトロニクスと特殊メイクを続投。CGはインダストリアル・ライト&マジック、ミニチュアとオプチカル処理はFantasy II Film Effectsと4-ward Productionsが担った。
ジェームズ・キャメロンがカロルコ・ピクチャーズへ最初の草案を出してから、『ターミネーター2』の完成までは12か月余りしかなかった。ウィリアム・ウィッシャーとの共同執筆に8週間、短い準備期間に3か月を費やし、1990年10月8日に本撮影へ入った。
本作はシリーズで2作目のR指定作品。『ターミネーター』(1984)と『ターミネーター3』(2003)も同じ区分だが、『ターミネーター4』(2009)と『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)はPG-13だった。その変更が全米での不振に影響したと見る人も多い一方、これら5作はいずれも世界全体では利益を上げたとされる。
全米の公開初週末は3200万ドル。当時の歴代記録では、『バットマン』(1989)の4100万ドルに次ぐ2位だった。
1:45:00、T-1000が高速道路で走らせるタンクローリーには、ライオンの咆哮が重ねられている。音響デザイナーのゲイリー・ライドストロムが、車の威圧感を高めるために加えた。
1989年、まだオリオン映画が第1作の権利を持っていた頃、ジェームズ・キャメロンは脚本と製作に専念し、監督をジョン・マクティアナンが務めるとの報道が一時出た。
49分頃、病院の警備室にいる警備員は、本作のスタントコーディネーターが演じている。
T-1000をリアルに表現する作業に対応するため、インダストリアル・ライト&マジックのCG部門は6人から約36人へ増員した。550万ドルと8か月を投じて完成させた映像は、画面上では3.5分になる。
小柄だったエドワード・ファーロングに対し、スタントダブルは年上で体格も大きかった。そのため、追跡の撮影ではダブル用に大きいダートバイクを使った。
SWATの隊長役で顔を見せるディーン・ノリスは、『トータル・リコール』(1990)でもアーノルド・シュワルツェネッガーと共演している。同作では、火星のミュータントの自由戦士トニーを演じた。
ロバート・パトリックは、技術指導のウジ・ガルから武器の扱いを学んだ。ジェームズ・キャメロンは、特にギャレリアでのT-1000の射撃に感心し、フレームレートを上げず、撮ったままの映像を使っている。
ロバート・パトリックは『ウェインズ・ワールド』(1992)にもT-1000として登場する。マイク・マイヤーズ演じるウェインの車を止め、本作と同じくジョン・コナーの写真を示して、少年を見なかったかと尋ねる。相手の正体に気付いたウェインは叫んで急発進し、T-1000は車の方へ歩いていく。
リージョン1のアルティメット・エディションDVDには、解説の小冊子も付属する。
物語を動かす重要な要素の一つが、核兵器である。
2008年6月、アメリカン・フィルム・インスティテュートが選んだSF映画トップ10で、本作は8位に入った。
ジェームズ・キャメロンは、2作品を貫く被害妄想的な恐怖は、自分にとって身近なものだと話す。子どもの頃に核爆発の映像を見て以来、核による破滅を恐れてきた。その不安をサラ・コナーに託し、世界の終わりが迫ると知った人物がどう反応するかを描いた。
1:40:00、T-1000にヘリから降りるよう迫られる操縦士は、スタントパイロットのチャールズ・A・タンブーロ。高架下を飛ぶ危険な操縦も彼が担当した。ステディカムの撮影者を乗せた車をヘリに近づけて撮る計画だったが、カメラ班が危険を理由に断ったため、ジェームズ・キャメロンが自ら撮影した。必要な2方向を押さえるため、1回は車をヘリの後ろ、もう1回は前に走らせている。
ターミネーターの視界を初めて示す主観ショットについて、ジェームズ・キャメロンは、チームでは「ターミノビジョン」と呼んでいたと話す。自分たちの命名に、気が利いているだろうと冗談も添えた。
T-800が液体窒素のタンクローリーを衝突させる場面では、横倒しの車体をトラクターで引いた。その上に乗ったのは、アーノルド・シュワルツェネッガーのスタントダブル、ピーター・ケントだった。
液体金属の敵をCGIで作る決断は、大きな賭けだった。前作『アビス』(1989)のCGキャラクターは、わずか75秒の登場に9か月を要していた。デニス・ミューレン率いるインダストリアル・ライト&マジックにも、キャメロンの脚本を実現できる確信はなかった。ILMは各効果を「簡単」「普通」「困難」「奇跡」に分類し、最終的に計50カット、3.5分の映像を作った。残る300の効果は、スタン・ウィンストン・スタジオの実写の仕掛けと巧みな人形操作で処理している。
ジェームズ・キャメロンはリンダ・ハミルトンの演技を高く買い、アカデミー主演女優賞候補に推したが、実現しなかった。前作『エイリアン2』(1986)ではシガニー・ウィーバーが候補となり、マーリー・マトリンに敗れている。2人には、エレンという名の役を演じた共通点もある。ハミルトンは『Mr. Destiny』(1990)、ウィーバーは『エイリアン2』でその名を持つ。
アーノルド・シュワルツェネッガーのボディダブルは、スタントマンのマット・マッコルム。1990年後半から1991年初めまで現場に参加した。後に自身もアクション映画の主演へ進み、『レッド・スコルピオン2』(1994)や『Subterfuge』(1996)に出演した。
公開25周年を記念し、3Dでリマスターして2017年夏に世界で再公開する計画が発表された。対象は『ターミネーター2』の137分の劇場公開版で、拡張版はジェームズ・キャメロンの好む版ではない。冒頭の追跡の1カットには、1991年から気になっていた連続性のミスを直すため、デジタル修整を施した。『タイタニック』(1997)の3D化と同様、ライトストーム・エンターテインメントが統括し、完成には1年近くを要した。
ロバート・パトリックは、疲れずに高速で走るサイボーグを演じるため、厳しい走り込みと、鼻だけで呼吸する練習を重ねた。その成果は、エドワード・ファーロングのダートバイクに、楽に追い付けるほどだった。
サイバーダインの金庫室へ向かうマイルズ・ダイソンは、カメラマンのためにドアを押さえ、開けている。
2014年時点では、トライスター・ピクチャーズ作品の興行収入首位だった。
スタントだけで100万ドルを投じ、当時の最高額となった。撮影計画には、延べ800人日分のスタント作業が組まれていた。
ジェームズ・キャメロンが続編の監督として受け取った報酬は、500万ドル。
使用したウィンチェスター1887の4丁のうち、公開後に3丁が公の場で売却されている。1丁はOriginal Prop Blog, LLCの社長ジェイソン・デボードが所有し、2丁は2007年6月にリトル・ジョンズ・オークション・サービスで落札された。残る4丁目は、アーノルド・シュワルツェネッガーの私蔵品といううわさがある。

ターミネーター2(1991年):ターミネーター画像: Wikimedia Commons · cezzie901, CC BY 2.0 アーノルド・シュワルツェネッガーが主に使うのは、10ゲージの6連発ショットガン、ウィンチェスター・モデル1887。ジョン・ブローニングが設計し、連発式ショットガンとして初めて商業的に成功した銃だった。ジェームズ・キャメロンも解説で、12ゲージではなく10ゲージだと確認している。
1:50:00、製鉄所でターミネーターの腕が歯車に挟まれるとき、露出した脚に血で書かれた「JC」が見える。ジェームズ・キャメロンのイニシャルだ。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)に抜かれるまでは、時間旅行を扱う映画で世界興行収入の最高記録を持っていた。
劇場版は137分、2009年発売のブルーレイ、スカイネット・エディションは156分。シリーズで最も長いターミネーター映画である。
CinemaScoreでA+評価を得たターミネーター映画は、本作だけ。
製鉄所でサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が至近距離からT-1000(ロバート・パトリック)を撃ち、頭に大穴を開ける効果は、「ドーナツ・ヘッド」と呼ばれた。スタン・ウィンストンのチームが作った頭と肩の機械人形で、目と顎は無線、穴が閉じ始める動きはケーブルで操作する。「スプラッシュ・ヘッド」に近い仕掛けだった。ウィンストンによれば、誰も人形とは気付かず、パトリック本人の頭にCGの穴を開けたと思っていたという。カメラへ振り向き、まっすぐ見つめる動きまで、人形が演じている。
MPAAのR指定の説明には記載がないものの、短い裸の描写がある。T-800とT-1000が到着する場面で、どちらも衣服を着けていない。
T-800が至近距離からドアを吹き飛ばすグレネードランチャーは、現実には同じように働かない。砂漠の嵐作戦に参加した海兵隊員でもあるジェームズ・キャメロンの兄弟は、信管の作動には7回転が必要で、その距離なら跳ね返って後ろで爆発するはずだと指摘した。キャメロンは当時は知らなかったと話す。また、パトカーを壊すミニガンは、通常の毎分6,000発から2,000発へ落とした。連続した閃光ではなく、発砲を一つずつ見せたいという監督の希望だった。
病院の警備員と、その姿になるT-1000は、一卵性双生児のドン・スタントンとダン・スタントンが演じた。2人は『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)、『グッドモーニング, ベトナム』(1987)、『Eerie, Indiana』(1991)にも出演している。
ベル・ジェットレンジャーを高架下へ通す発想は、ジェームズ・キャメロン自身のもの。「やるなら徹底する」という姿勢は、ここでも変わらなかった。絵コンテでは、当初は追跡全体を、ミニチュアを使ったトンネル内の場面として計画していた。実現できないと分かってロングビーチ・フリーウェイへ移り、大掛かりなトンネルの構想は、高架下を抜けるスタントへと縮小された。
6分頃、バイカーのバーで示されるターミネーターの視界には、ハーレーダビッドソンのファットボーイと、葉巻の煙の発がん性物質が識別表示される。
リージョン1のアルティメット・エディションDVDは、『ターミネーター2』のロゴ入り金属ケースで発売され、後に同じ形式の紙製ケースへ変更された。
ロサンゼルス川の追跡で、アーノルド・シュワルツェネッガーは手袋をせずに銃を起こす必要があり、指が機構に挟まって痛むことがあった。習得までに何度も手や指の皮を傷め、動作中にエドワード・ファーロングへ銃をぶつけて、失神させかけたことまである。ハーレーを操縦し、演技をし、ジェームズ・キャメロンの視線の指示にも従わなければならず、目を動かしすぎても画が台無しになる。ゲートを撃つ場面も、平然とこなして見せるために何週間も練習した。
(約15分8秒地点)シルバーマン博士は、サラ・コナーにソラジン(クロルプロマジン)が処方されていると述べる。これは実在する薬で、統合失調症や躁うつ病などの精神病性障害、子供の重篤な行動障害の治療に用いられる。強い鎮静作用があるため、扱いの難しい患者によく使われた(スペシャル・エディションの追加シーンでサラがこの点を不満に思う場面がある)。ソラジンというブランド名は現在アメリカでは販売終了となっているが、ジェネリック医薬品は依然として入手可能だ。しかし、副作用の少ない新しい抗精神病薬が登場するにつれ、この薬は次第に使われなくなっていった。
ヘリコプターが橋の下を抜ける場面は、CGIで十分リアルに見せられるか不安があったため、パイロットが実際に飛んで撮影した。
サラは審判の日を止めるため、マイルズ・ダイソンを殺し、研究を壊そうとする。しかし、ジョンの父が未来から来たことに加え、スカイネットにつながる研究も前のターミネーターの残骸から生まれたと知っている。この状況には、未来から来た者の行動が、その未来を生み出してしまうという予定調和のパラドックスがある。自分もその輪の中にいると、サラは気付いているはずだ、という見方ができる。
16分頃の強制投薬は、スペシャル・エディションだけにある場面。ケン・ギベルの警棒がリンダ・ハミルトンにうまく当たらず、何度も撮り直した。身体的にきつい撮影が続き、彼女は失敗を重ねる相手に激怒した。後に折れたほうきの柄で殴る場面では、その一部が本物の打撃となり、仕返しになったという。
『ターミネーター』から本編に続投したのは、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、アール・ボーエン。マイケル・ビーンもサラの幻に現れるリースを撮影したが、劇場版では削られ、スペシャル・エディションで復活した。
エンドスケルトンは、クロームの仕上げも改良された。SWSのスーパーバイザーでレガシー・エフェクツ共同創設者のシェーン・マハンによると、前作はプラスチックに静電処理で金属風の表面を付けたものだった。外見はクロームでも、実際はプラスチックのレンズキャップに近く、壁へ叩き付ける激しい撮影で簡単に剥げた。終わる頃には塗料やアルミ箔の小さな継ぎ当てで、あちこちを補修していたという。『ターミネーター2』では本物のクロームメッキを採用し、丈夫さと金属の光沢が大きく向上した。表面自体は重くなったものの、外殻が強くなった分、内部の頑丈な鋼鉄支柱が不要になり、全身人形は前作の100ポンドの半分に軽量化できた。鋼鉄や固形エポキシを詰めず、重さを考えて積層することで、実物らしい重量感を残しつつ操作しやすくした。マハンと、SWSに25年在籍しレガシー・エフェクツも共同設立したジョン・ローゼングラントにとって、軽さは特に重要だった。ミドルショットでは、2人が頭と胴の部品を背中に固定し、歩行を演じていたからだ。
アーノルド・シュワルツェネッガーの幼い娘は、皮膚の下から機械がのぞくメイク姿の父を初めて見た際、悲鳴を上げた。
1990年夏、キャメロンがまだ脚本も構想も用意していない段階で、『ターミネーター2』は翌夏公開と告知された。告知役は、スタン・ウィンストンが監督した特報。既存作品の流用ではなく、組立ラインと、T-800が生体組織をまとう工程を新撮し、最後にアーノルドが「I'll be back」と告げる。ウィンストンによると、ジムが示したかったのは、どのターミネーターもアーノルドに似ているという設定だった。前作で倒された後に戻ってくる理由を、映像で伝えるためである。
続編の世界興行収入で『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』を抜いて首位に立ち、『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』まで記録を保った。
核の炎がロサンゼルスの遊び場を包むオープニングには、小さな馬を模したものと1頭の豚を含む、4台の子ども用遊具が長く映る。審判の日を描く映像だけに、この4台はキリスト教の黙示録の四騎士になぞらえたものと読める。
『アビス』の疑似ポッドの効果を経て、ジェームズ・キャメロンは本作に取りかかれると感じた。だが権利の半分を持つヘムデールは倒産寸前で、製作費を出せなかった。『トータル・リコール』でカロルコのマリオ・カサールとアンドリュー・G・ヴァイナと組んでいたアーノルド・シュワルツェネッガーは、キャメロンの意向を知り、2人に権利購入を勧めた。1990年2月に買収が成立し、キャメロンは翌月から作業を始めた。
レーザーディスクは35万枚を売り、米国で最も売れた作品となった。
アール・ボーエンが心理学者を演じた5作品のうち、本作は2本目。ほかは『ターミネーター』『ターミネーター3』『裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱』『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』である。
ヘリの場面では、助手席側から操縦士を撮った映像をT-1000の効果に重ねた。変形中の金属に、その場に合った反射を映すためだった。
足元を強調するショットが繰り返される。未来のターミネーターは頭蓋骨を踏み砕き、革の服を着た後も、まず足が映る。T-1000と最初に向き合うときは、ターミネーターが花の箱から銃を抜き、バラを踏んで進む。精神科施設でサラとジョンとターミネーターを追うT-1000も、捨てられたサングラスの上を歩く。
ジェームズ・キャメロンとウィリアム・ウィッシャーは、一時、ジョンとサラ・コナーの敵に、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる別の悪いT-800を考えたが、すぐに退けた。善悪1体ずつ、計2体のT-800を過去へ送る案もあった。最終的に敵はT-1000となったが、同じ姿の善玉と悪玉という案は、後に『ターミネーター:新起動 ジェニシス』で使われた。
続編として初めて、世界興行収入が5億ドルを突破した。
サイバーダインの建物に使ったのは、カリフォルニア州フリーモントの2階建ての建物。映画用に偽の3階部分を載せて撮影した。撮影後は多くの部分を建て直し、建物は残された。
T-1000の音楽に重なるうめき声のような音は、FairLightのシンセサイザー用音声ファイル、Brassfallを使ったもの。このファイルはネット上でも見つけられる。
初期脚本では、ジョンがT-1000と初めて出会う場所は、遊園地だった。
ロバート・パトリックは自ら考え、発砲しても身体を反応させず、左右どちらの手でも撃って装填できるよう訓練した。ロボットに人間のような利き手はないはず、という発想だった。
1991年の年間興行収入で、第1位を獲得した。
サイバーダインでSWAT隊員に撃たれるターミネーターには、アーノルド・シュワルツェネッガーの人形を使った。
前作でターミネーターとカイル・リースを過去へ送る装置を見せる冒頭案は、続編でも採用されなかった。複雑で高額なうえ物語に必須ではなく、裸でゲートを通るリースの描写もレイティング上の問題になった。装置は、独立して回る3つのリングの中心に人が浮く設計だった。この造形は1997年の『コンタクト』で、ジョディ・フォスターの宇宙移動装置として再登場する。時間転送装置の全体像がシリーズで映るのは、後の『ターミネーター 新起動/ジェニシス』である。
撮影してプリントしたフィルムは、100万フィート以上に及んだ。
ジェームズ・キャメロンはT2に参加する前、『フィッシャー・キング』の有力な監督候補だった。
ジェームズ・キャメロンによると、リンダ・ハミルトンはエレベーターの銃撃戦で、片耳に永久的な聴覚障害を負った。テイクの合間に外した耳栓を、次の撮影前に戻し忘れたためだった。
ターミネーターの使用銃は、9mmのコルト/デトニクス1911、引き金のガードを外して銃身を短くした10ゲージのウィンチェスター1887、M79ブルーパー、37mmで12連発のホークMM-1ガスグレネードランチャー、7.62x51mmのGE-134ミニガン。ミニガンはギア比で毎分600発に調整されている。一方のサラは、45ACPのデトニクス1911カスタムロングスライド、ダイソン邸とトラックでCAR-15、製鉄所では折りたたみストック付き12ゲージのレミントン870を使う。
ジェームズ・キャメロンは、語られてきた人物を初めて実際に見せることで、物語に一つの区切りを付けるのが好きだと話す。冒頭で未来のジョン・コナーを登場させたのも、そのためだった。本人によると、『タイタニック』でも同じ手法を用いた。
1時間50分頃、砕けたT-1000が溶けて再生する映像には、凍らせた水銀を使った。ホットプレートで温め、溶けた部分が一つに集まる様子を撮影している。
冒頭のターミネーターたちは、すべて実際に可動するアニマトロニクスのモデルだった。
前作『ターミネーター』では全裸だったアーノルド・シュワルツェネッガーも、本作の裸に見える場面では大半を短パンで撮影した。T-800の到着時に、ごく短く裸になるだけである。
T-1000の銃創には、スタン・ウィンストンが作った特殊なフォームラバーの仕掛けを使った。ロバート・パトリックの衣装内で畳んでクランプに留め、遠隔操作で外すと、合図と同時に花のように開く。口径の違う弾痕を表すため、大きさも数種類あった。傷が閉じる部分は、後でインダストリアル・ライト&マジックがCGで加えた。ある夜、仕掛けが手元になかったため、共同プロデューサーのステファニー・オースティンがアルミホイルとマジックで代用品を作った。正規の品が直前に届いても、ジェームズ・キャメロンは彼女の仕事を気に入り、いくつかを撮影に使った。
2001年、アメリカン・フィルム・インスティテュートの「アメリカ映画で最も心躍る100本」に選出された。
1998年のアメリカン・フィルム・インスティテュートによる「アメリカ映画史上最高の100本」選定では、候補の400作品に入っていた。
主な敵であるT-1000には、全編でも台詞がほとんどない。前作で敵を務めたT-800も、同じく寡黙な存在だった。
出演を承諾したアーノルド・シュワルツェネッガーに、製作者マリオ・カサールは中古のガルフストリームIIIを贈った。評価額は約1400万ドルだった。
ディレクターズ・カットの夢の中で、カイルはサラが強くなったことを認め、ジョンを守りに行くよう促す。できないと答える彼女に「立て、兵士」と返すのは、前作の終盤、負傷して倒れたカイルへサラがかけた言葉と同じ。
冒頭の戦闘は第2班が撮る予定だったが、必要なカットがそろわなかった。ジェームズ・キャメロンは編集室を出て、一晩ですべて撮影した。本人は、短い夜に一気に撮り切ったからこそ、ほかの方法では出ない勢いが生まれたと話している。
スタン・ウィンストンは、サラの幻で核爆発が人々を灰に変える場面の撮影について、落ち着かない気持ちになったと認めている。
ターミネーターが話す相手は、サラ、ジョン、バイカー、サイバーダインの警備員、マイルズの5人に限られる。T-1000とも電話で話すが、互いに別人を装った2文だけ。バイカーと警備員へは、それぞれ1文ずつ話す。
宣伝文句の一つ「It's nothing personal」は、個人的な恨みではない、という意味。『ジョーズ'87 復讐篇』から広まり、当時の多くの続編で使われた「This time, it's personal」を逆手に取っている。
『ターミネーター3』『ターミネーター:新起動 ジェニシス』とドラマ『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』を、ダイソンによるサイバーダイン爆破から枝分かれした別の時間軸と見る説がある。前作と本作だけを正史と捉える立場だ。一方、『ターミネーター ニュー・フェイト(Terminator: Dark Fate)』はT2から24年後を描く直接の続編。ファン製作の短編『Skynet』も、後続作の物語の空白を埋めようとした。
時間転送の球体がトラックを焼き切ったように見えるのは、切断面にスコッチライトを付け、集中的に照らして熱く光る様子を表したため。T-1000の到着にも同じ手法を使った。左側の柵の支柱には、カットによって切れ目がそろわない箇所もある。
エドワード・ファーロングは、ジョン・コナーと同じく、実の父親を知らずに育った。
7分頃、冒頭のバイカーのバーで流れるのは、ドワイト・ヨーカムの「Guitars Cadillacs」。
特殊効果の製作は、内容が漏れないよう、厳重に秘密を守って進められた。
ユージニア・クズミナが初めて観たアメリカ映画は、『ターミネーター2』だった。
サラ・コナーへの「Come with me if you want to live」、つまり「生きたいならついて来い」は、前作『ターミネーター』でカイル・リースが彼女に告げたのと同じ言葉。今回はターミネーターが口にする。
1時間3分頃の「Hasta la vista, baby」は、スペイン語版では「Sayonara, baby」になっている。外国語を使った台詞のユーモアを保つための訳だった。
撮影済みでもDVDやスペシャル・エディションに入らなかった場面がある。1つ目は、レジスタンス兵がエンドスケルトンを倒し、別の兵がプラズマライフルを拾う場面。2つ目は、T-1000がギャレリアへの道を尋ね、笑う2人の少女に、この辺りは不慣れだと返す場面。3つ目は、ターミネーターに負傷させられた門の警備員へ、ジョンが謝る場面。4つ目は、ルイスに化けたT-1000が看護師に何を運ぶか聞かれ、ただのゴミと答えて、本物の遺体を物入れに引きずる場面。5つ目は、サラに殴られたダグラスが解放を求めるのを無視し、T-1000が本来の姿へ戻る場面。6つ目は、脱出中のサラがT-1000を破壊できるか尋ね、ターミネーターが不明だと返す場面で、これは予告編に使われた。
ジョン・コナーの養父トッド役のザンダー・バークレーは、『Short Time』にも出演している。その撮影監督の名前は、ジョン・J・コナーだった。
全米の初週末3200万ドルは、当時のR指定映画の最高記録だった。それまで首位だった『Beverly Hills Cop II』の2600万ドルを抜いたが、翌年には『Lethal Weapon 3』が3300万ドルで更新した。
撮影は1990年10月9日から1991年3月28日まで。5か月余り、約24週間に当たる170日間に及んだ。
ロバート・パトリックにとって、初の裸の場面を含む作品だった。しゃがんで警官の銃を拾うカットには局部が見える部分があったが、3D版と4K版では、手前のコンクリートの縁石をデジタルで延ばして隠している。
バーの外でターミネーターの視界が識別するバイクは、モデル435のハーレーダビッドソン、236のヤマハ、956のハーレーダビッドソン、382のハーレーダビッドソン・エレクトラグライド、再び956のハーレーダビッドソン、そして382 SLSTS 91のファットボーイ。最後に選ぶのはファットボーイだった。
シリーズで初めて、画面比2.35:1で公開された。前作の比率は1.85:1だった。
改良を重ねたT-800の骨格、メイク、アーノルドの人形は、スタン・ウィンストン・スタジオにとって経験済みの課題だった。新領域だったのは、液体金属のT-1000である。スーパーバイザーでレガシー・エフェクツ共同創設者のジョン・ローゼングラントは、前作で苦労したエンドスケルトンが『ターミネーター2』では最も楽になり、身体の裂け目、刃になる指、頭の破裂、銃創など、T-1000の実写効果が毎日の新しい挑戦になったと語る。ジョン・コナーとターミネーターが州立病院からサラを救う際、エレベーター前の至近距離の銃撃で頭が裂ける「スプラッシュヘッド」には、2体の可動人形を作った。後ろから頭が開くカット用には、ロバート・パトリックの粘土像を中央で割り、内側の飛沫を造形し、その型からフォームラバーの人形を製作。ヒンジ付きのファイバーグラスの芯は、1本のピンで開いた。正面用はさらに精巧で、裂けた顔の両側の目が独立して動く。滑車で左右を中央へ引き寄せて再生の始まりを示し、最後はILMのCGでつないだ。
物価変動を調整した国内興行収入では、R指定のアクション映画で『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)に次ぐ第2位となる。
27分頃に姿を見せるウィリアム・ウィッシャーは、第1作でも警官「1 L 19」を演じていた。カイル・リースの車からT-800が投げ出されるのを見た後、襲われて車を奪われる人物だ。本作では、T-1000との戦いの後、モールの窓を破って投げ込まれたT-800が起き上がるところを撮影している。その表情は、別の機体とは知らず、以前の相手を思い出したように見える。ジェームズ・キャメロンも、同じ警官だと認めている。
本撮影の期間は、1990年10月9日から1991年3月28日までだった。
ロバート・パトリックは『ウェインズ・ワールド』(1992)に続き、『シュワルツェネッガー ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)でもT-1000としてカメオ出演した。架空の警察署での場面は、本作の初登場地点からわずか0.5マイル、0.75kmの場所で撮っている。また、ジョン・コナーの家に使ったのは『ベスト・キッド』(1984)のアパートで、『パルプ・フィクション』(1994)のクラウン・ポーンから2.5マイル、4kmほどの距離にある。
第1作の6週間に対し、本作の撮影は8か月に及んだ。1991年夏の公開と資金面の約束を守る必要があり、締め切りは厳しかった。キャロルコから正式決定の電話を受けたジェームズ・キャメロンは、ウィリアム・ウィッシャーに、続編を作れるのは朗報だが、すでに数か月遅れているのが悪い知らせだと伝えた。カンヌ映画祭までに脚本を仕上げようと時間を使い切り、前夜も徹夜。空港行きのリムジンを待たせながら印刷したため、飛行機の出発も遅れた。機内のキャロルコ代表団には、ポール・バーホーベン、オリバー・ストーン、アーノルド・シュワルツェネッガーらがおり、迷惑をかける結果になった。乗り込んだキャメロンは脚本をシュワルツェネッガーとマリオ・カサールへ渡し、飛行中は眠り続けた。
アーノルド・シュワルツェネッガーがシリーズで好きなのは、ターミネーターが人間らしくしようとする場面だという。社会に溶け込もうとして大失敗する姿には、アクションや暴力だけでない笑いがあり、観客も大いに笑えるためだ。
オープニングでは遊び場を3度見せる。1回目は普段の姿、次は灰に覆われた姿、最後は炎の中で、天国、地獄、煉獄を象徴する意図があった。同じ映像には、黙示録の四騎士を示す4頭の機械の馬も登場する。
ジェームズ・キャメロンが、初めてプロデューサーを務めた作品。
リンダ・ハミルトンは、ジェームズ・キャメロンから大まかな話を聞いただけで、ほかの映画を断った。条件は、サラが以前の従順で弱々しいウェイトレスのままではなく、変化していること。本人は、狂気を帯びた役にしたいと望んでいた。
終盤の高速道路の追跡は、毎晩数時間、5マイルを封鎖して撮った。ところが照明用の電線がすべて盗まれ、交換する時間もなく、チームは道路照明につながる線を借りたり調達したりし、警備員を付けて再発を防いだ。この対応は5日続いた。大雨の夜は屋外を諦め、サラとジョン・コナーの車内を簡易的な手法で撮影。装甲車を高架下へ止め、スタッフが揺らしながら横で照明を動かし、高速走行を表現した。
ジェームズ・キャメロンは未来の老いたサラで冒頭と対になる結末を望んだが、マリオ・カサールは続編の可能性を考え、別の終わり方と試写を求めた。観客もカサールも、そのコーダは作品全体に比べて明るすぎ、別の映画のようだと反応したため、キャメロンは折れた。採用したのは、すでにあった曖昧な結末。観客を容易に安心させず、未来を巡る闘いは終わらないと伝えるものだった。
1984年後半の企画発表時、予算見込みは1200万ドルだったが、最終額は9400万ドルに達した。当初は回収を危ぶむ声もあったものの、有利な配給契約によって、1館での上映も始まらないうちに予算を回収していた。
初期の宣伝では、T-800が善玉だと分からないよう、アーノルド・シュワルツェネッガーとジョン・コナー役のエドワード・ファーロングを同じ素材に出さなかった。後の予告編や写真になって、今回は悪役ではないと明かされた。
警官姿のT-1000がコンピューターでジョンを調べると、生年は1985年と出る。1984年の第1作から数か月後に当たる年だ。公開年の1991年なら6歳で、10代にはならず、設定の10歳とも合わない。一方、ジョンが10歳で、ダイソンの研究完成まで数か月とすれば、舞台を1995年と考えると、1997年の審判の日への流れがつながる。演じたエドワード・ファーロングは、撮影当時13歳だった。
26分頃、ジョンを探してモールに来たターミネーターは、バラの箱にショットガンを隠している。銃とバラという組み合わせは、サウンドトラックで「You Could Be Mine」を歌うガンズ・アンド・ローゼズへの目配せ。
T-1000には、HUDを通した主観ショットが一度もない。潜入時にT-800の姿をまねることもない。
R指定で国内興行収入2億ドルを超えたのは、史上2作目。1作目は『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)だった。
アーノルド・シュワルツェネッガーの名前に重なる火球は、毎秒300フレームで撮影した。ジェームズ・キャメロンは、建物まで燃やしかけたと付け加えている。
英国でのテレビ初放送は、1994年9月3日午後9時20分、BBC1だった。
高速道路でのヘリコプター墜落は、狙いどおりの映像が撮れるまで3テイクを要した。
DVDのメニューでSensory Controlを選択状態にし、右方向のボタンを5回押すと、The Future is Not Setという文字が出る。これを選ぶとメニューが切り替わり、劇場版の代わりに特別版を観られる。
25分頃のゲームセンターでは、ターミネーター以外の人物も「I'll be back」と口にする。ティムがジョン・コナーに、25セント玉を取ってすぐ戻る、と告げる台詞だ。
ジェームズ・キャメロンによると、エドワード・ファーロングをジョン・コナーに選んだ大きな理由は、母サラ役のリンダ・ハミルトンに見た目が似ていたことだった。
アーノルド・シュワルツェネッガーのターミネーターは、シリーズ800のモデル101。800が光沢のある金属製エンドスケルトン、101がその上にかぶせる、シュワルツェネッガーの外見を持つ皮膚を示す。
サイバーダイン包囲をリアルに描くため、ジェームズ・キャメロンは本物の警官やSWAT指揮官に相談した。登場するチームも実際の隊員で構成し、俳優は隊長役のディーン・ノリスだけだった。ノリスは後に、評価の高い『ブレイキング・バッド』(2008)でDEAの捜査官を演じている。
ロバート・パトリックの出演作で、目の前へ金属の器具が迫る場面は、本作に続き、2作目の『Fire in the Sky』にも登場する。本作では、T-1000がサラにジョンを呼ばせるため、槍状の指を目へ向ける。『Fire in the Sky』では、船内の生物がトラヴィス・ウォルトンへ検査装置を近づける。
国内興行収入で4週続けて1位となり、シリーズ最長の首位記録を作った。
予算が7500万ドルから8800万ドルへ膨らみ、さらに増える見通しとなって、カロルコ幹部は不安を抱いた。節約のため、ターミネーターが現れる冒頭のバーなどを削るよう提案し、アーノルド・シュワルツェネッガーに説得を頼んだ。だが彼は、あの場面を切ろうとするのはスタジオの人間だけだ、と断った。
スローモーションは12回使われる。ブランコの子どもたち、双眼鏡の大人のジョン、クレジットの炎、ギャレリア裏の攻防、水路へ落ちるレッカー車、T-800のバイクジャンプ、ペスカデロのエレベーターから出るT-800、サラの悪夢、撃たれるダイソン、凍ったT-1000の破裂、歯車の間からT-1000を撃つT-800、そしてT-1000の転落と最期である。削除場面まで数えると、13回目はT-1000がヴォイト家を移動する場面、14回目は、サラがペスカデロの扉を開けると核の悪夢の遊び場につながる場面となる。
裸のターミネーターに出会う葉巻のバイカーは、ロバート・ウィンリーが演じた。脚本での役名はロバート・パンテリ。『ロードキラー』(2001)では2人の裸の男に出会い、同作が脳腫瘍で亡くなる前の遺作となった。また『ストーン・コールド』(1991)では、『ターミネーター』(1984)のランス・ヘンリクセンと共演している。
到着時の行動からも、T-800とT-1000の役目の違いがうかがえる。T-800は誰も殺さずに必要な品を手に入れるが、T-1000は警官を殺して装備を得る。ただし画面に映るのは襲いかかるところまでで、殺害そのものは見せていない。ジョンを守る側と殺す側を示す手がかりだ。
Letterboxdの「Official Top 250 Narrative Feature Films」にも選ばれている。
デンゼル・ワシントンは、マイルズ・ベネット・ダイソン役を断った。ジム・キャメロンに失礼をするつもりではないが、脚本では怖がって汗をかくだけの人物に見え、引き受けられなかったと説明している。
サイバーダイン襲撃でサラ・コナーが持つロングスライドの1911は、前作『ターミネーター』(1984)でターミネーターが何人も殺した銃によく似ている。
前作の映像と音のモチーフが繰り返される。車から人を放り出して奪うこと、トラックで人間を追うサイボーグ、爆発するトラック、油圧プレスに潰される機械と腕の強調などだ。T-800を見たサラ・コナーが「No!」と繰り返す姿も、T-800がバイクでロサンゼルスを移動することも共通する。
サラがテーブルに刻んだ文をジョンと読むT-800は、機械のように背筋を伸ばして固まってはいない。少し背を丸め、両手を膝に置いて座る。その人間らしい姿勢も、徐々に変わっていることを示す小さな手がかりになっている。
T-1000の第一候補はマイケル・ビーンだった。今回はアーノルド・シュワルツェネッガーがヒーローとなるため、前作から役回りを完全に逆転させる案である。ただ、観客を混乱させすぎるとして見送られた。
ジョンの里親の車は、1979年式シボレー・カマロZ28。
ロバート・パトリックは、今後T-1000を再演するつもりはないと話している。シリーズに自分の足跡を残せたので、あの演技はそのままにしたいという考えだった。年齢も理由に挙げ、身体を使う役だけに、当時と同じ効果を出せるか分からないと付け加えた。
『ターミネーター2』は、1991年7月4日の独立記念日を含む週末に公開され、3200万ドルの記録的なスタートを切った。その後は1億ドルを突破し、最終的に米国で2億ドル超、世界で5億ドル超を稼いだ。
撮影時、ダイソンの息子役のデヴォーン・ニクソンは7歳、ジョン・コナー役のエドワード・ファーロングは13歳だった。友人ティム役のダニー・クックセイは撮影中に15歳、T-1000のロバート・パトリックは32歳になった。リンダ・ハミルトンは34歳で、サラ・コナーの設定はシルバーマンによると29歳。カイル・リースのマイケル・ビーンも34歳、アーノルド・シュワルツェネッガーは43歳、マイルズ・ダイソンのジョー・モートンは撮影中に43歳になり、大人のジョン役のマイケル・エドワーズは46歳だった。
公開4日で、前作『ターミネーター』(1984)の総興行収入を超えた。
エンリケには当初、民兵のリーダーという設定があった。ジェームズ・キャメロンは、その場面にしては暗く重すぎると感じた。
燃えるトラックから炎を抜けて現れるT-1000は、ジェームズ・キャメロンが本作で最初に思い付いた画だった。前作も同様で、最初に浮かんだのは、トラックの炎を歩いてくるT-800のエンドスケルトンだった。
3D再公開時の『Female』のインタビューで、キャメロンは、CGのヘリを高架下へ通すこともできたが、本当に飛ばす方がずっと楽しかったと話した。代わりの手段がなかったのではなく、あえて実機を選んだということだ。操縦したのは、戦争経験もあるベテラン、チャールズ・A・「チャック」・タンブーロ。ヘリの操縦はベトナムで学んだ。
医療センターをペスカデロ州立犯罪精神病院に見立てて飾ると、レイクビュー・テラスの住民が抗議に集まった。だが間もなく、本物の施設ではなく映画のセットだと分かった。
ジョン・コナーの選考でジェームズ・キャメロンに演技経験を聞かれたエドワード・ファーロングは、父の撮ったホームムービーに出たと答えた。後のオーディションでも同じ返事をする、という笑い話になっている。
ジェームズ・キャメロンの長年の友人、ウィリアム・ウィッシャーは、本作で正式な共同脚本クレジットを得た。『ターミネーター』(1984)では半分を書きながら、表記は追加台詞のみだった。一方、共同脚本に名を連ねたゲイル・アン・ハードは、文章を書かず編集を担ったとされる。T2では、主にウィッシャーが前半、キャメロンが後半を執筆した。
アーノルド・シュワルツェネッガー出演作で、題名にdayを含む4本のうち最初の1本。うち3本は主演で、聖書にちなんだ題名を持つ。残る3本は『エンド・オブ・デイズ』(1999)、『シックス・デイ』(2000)、『80日間世界一周』(2004)である。
モールから逃げるジョンのホンダXR 80または100は、4ストロークのエンジンを積む。だがT-1000に追われる場面では、ターミネーターのハーレーとの差を際立たせるため、2ストロークの音に差し替えた。
R指定の映画にもかかわらず、子ども向け玩具が数多く発売され、商品としても成功した。
27分頃、モールの窓を破って投げ出されたターミネーターを撮るのは、共同脚本のウィッシャー。『ターミネーター』(1984)では、乱暴に車を奪われる警官を演じた人物でもある。相手に見覚えがあるような表情をするのは、そのためだ。
アーノルド・シュワルツェネッガーは『エクスペンダブルズ3』、ロバート・パトリックは『ファイアーウォール』、ジョー・モートンは『ホワット・ライズ・ビニース』で、それぞれハリソン・フォードと共演している。
撮影中に変声期を迎えたエドワード・ファーロングは、後から台詞の大半を自分で録り直した。若い声をそのまま残したのは、ターミネーターと人が泣く理由を話す場面だけ。ジェームズ・キャメロンがドラマ性を大切にし、元の録音の方がよいと判断したためだった。
WASPの歌手ブラッキー・ローレスもT-1000の候補だったが、身長が障害になった。元のターミネーターは、群衆に紛れられる平均的な体格を想定しており、ジェームズ・キャメロンはその発想を液体金属の敵に生かしたかった。ローレスはAOLのチャットで、アーノルド・シュワルツェネッガーは出演を望んでくれたが、6フィート4インチと分かって実現しなかったと説明した。自分から断ったわけではなく、ロバート・パトリックのものになった『ターミネーター2』の役を演じられなかったことが、大きな心残りだと語っている。
1日100万ドル超の全米興収を41日続け、当時の歴代4位となった。上回るのは、『E.T. the Extra-Terrestrial』(1982)の80日、『ゴーストバスターズ』(1984)と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)の各54日、『バットマン』(1989)の45日だった。
ジェームズ・キャメロンは、子どもが銃を向ける描写を道徳的に許しがたいと考え、その理由で『スタンド・バイ・ミー』(1986)を批判している。本作でジョン・コナーが運ぶのも、銃そのものではなくマガジンだけ。その方針は、彼を知恵で率いる指導者として見せることにもつながった。
フランスのVHS版『Terminator 2: Le Jugement Dernier』では、画面に出る本編の題名もフランス語にしている。
T-1000の演技の一部で、ロバート・パトリックはハクトウワシの頭の動きを参考にした。
T-1000の制服には、製作者ステファニー・オースティンにちなむAustinのバッジが付く。ただし全体は本編で見えない。オースティンは、ロバート・パトリックの娘の名でもある。さらに『600万ドルの男』(1974)の主人公も、スティーブ・オースティン。失った片目、片腕、両脚を人工の器官で置き換えているため、彼もサイボーグと考えられる。
マイルズ・ダイソンが同僚とチップについて話す場面は、『エイリアン2』(1986)の劇場版で削られ、特別版に戻された場面に似ている。どちらも、年配と若手の従業員が歩きながら話し、若手が謎の仕事について聞く。T2では出所不明の腕とチップ、『エイリアン2』ではLV-426の座標の意味だ。先輩はどちらでも、会社へ聞いたら質問するなと言われたと答える。両作ともジェームズ・キャメロンの監督作である。
英国の検閲当局は、T-800がSWAT隊員の脚を撃つ部分の削除を求めた。IRAによる膝への銃撃を連想させるためだった。ジェームズ・キャメロンは、英国の人には自分たちほど笑える場面ではなかったようだと話している。
終盤は、金属の姿のT-1000を大量のカットで見せる必要があった。そこで多くの場面を、マイラーのスーツを着た俳優で撮っている。
T-1000が凍って砕ける場面は、義肢を着けた俳優と、実際の手足をセット下へ隠したロバート・パトリックの映像をつないだ。編集によって、ほとんど切れ目を感じさせない効果にしている。
サイバーダインを壊して未来の戦争を止める案は、最初の『ターミネーター』(1984)にもあったが、完成版から外された。DVDの削除場面で確認できる。ジェームズ・キャメロンは、1984年に切っておいて幸運だったと語る。その発想が『ターミネーター2』の中心になったためだ。
音響スーパーバイザーのグロリア・S・ボーダースによると、台詞の約70パーセントと呼吸音の大半は、撮影後に録り直すADRで作った。一般に、アクションが増えるほど、ADRもフォーリーも作業量が増すという。
世界興収のトップ10に約10年とどまった後、1998年初めに、ジェームズ・キャメロン自身の『タイタニック』(1997)によって圏外へ押し出された。
ジェームズ・キャメロンは、固い金属のT-800と液体のT-1000を、東洋と西洋が出会う発想として考えていたという。その違いを、空手とカンフーにも例えている。
1時間1分頃、サラ・コナーがターミネーターから抜き出すのは、ブローニング・ハイパワーの弾丸。ジェームズ・キャメロンは本物の潰れ方にこだわり、自分で発砲して用意した。
T-1000が鉄格子を抜ける音は、ゲイリー・ライドストロムが、逆さにした缶から詰まったドッグフードがゆっくり出る音を録ったもの。特殊効果に600万ドルかける一方で、自分は35セントの缶詰だけ、と冗談を言っていた。水銀のように変形する金属音には、小麦粉と水のペーストへダストオフを吹き付ける音を使い、コンドームで保護したマイクを沈めて録音した。銃弾の着弾音は、逆さのグラスをヨーグルト容器へ打ち付け、硬い縁と粘る中身の音を合わせている。
製鋼所の現場は、撮影中、実際には華氏42度という気温だった。
リンダ・ハミルトンの双子の妹レスリー・ハミルトン・ギャレンは、T-1000の変身など、サラ・コナーが2人いる場面で代役を担当した。劇場版にはなくDVDに入った場面では、リンダの鏡像も演じている。
冒頭でT-800が人間の頭蓋骨を踏み砕くため、ジェームズ・キャメロンはスタン・ウィンストンに10個の模型を頼んだ。背景の爆発、ロボットの動き、移動するカメラを合わせる難しい撮影を見越し、ウィンストンは26個用意した。結局26テイクですべて使い切り、完成版には5回目が採用された。
T-1000の液体金属のCGは、シリコングラフィックスのIRIS Indigo上で、初期のPhotoShopを使ってレンダリングした。視覚効果のジョン・ノールと弟トムが作ったソフトで、後のPhotoshopは画像編集の業界標準になった。
撮影は物語の順番どおりではなかった。そのためアーノルド・シュワルツェネッガーは、場面ごとのターミネーターが、人間らしすぎるのか、まだ足りないのか、判断に迷うことがあった。
ジェームズ・キャメロンによると、バイクで追うT-800のカットは、ほぼ90%をノーマン・ハウエルが演じた。アーノルド・シュワルツェネッガーは、銃を扱いながらのバランス維持に苦労し、監督には旋回が遅く見えた。もっと速く曲がれないかと聞かれた返事は、自分が乗っている限り無理だ、というものだった。
アーノルド・シュワルツェネッガーとロバート・パトリックは、同じ場面にいても、対面で会話することはない。T-800の「ハスタ・ラ・ビスタ、ベイビー」に、凍ったT-1000は返事ができない。ジョンとジャネルの声をそれぞれ使って話すときも、互いに別人を装った電話越しのやり取りである。
本作と『初体験 リッジモント・ハイ』(1982)には、『ミサイルコマンド』(1982)が登場する。撮影場所もシャーマン・オークス・ガレリアで共通するうえ、『初体験 リッジモント・ハイ』にはブラッドとステイシー・ハミルトンという人物がいる。
サラ・コナーとT-800の最初の対面について、ジェームズ・キャメロンは、アクションよりもサスペンスのためにスローモーションを使いたいと話す。別の夢のシークエンスを削ったのも、この遭遇が持つ悪夢の感触を薄めたくなかったためだという。
生きた肉に覆われていないT-1000が時間転送を通れる理由は、作中では説明されない。初期脚本には、肉の袋に包まれて移動し、着いた直後にそれを捨てる案があった。警官は殺される前、その袋を発見するはずだった。だが早い段階で混乱を招くとして削られ、到着は画面外にした。後の説明では、人間の肉を擬態ポリアロイが十分にまねられるからだ、とされている。
特殊効果でアカデミー賞を受けたスタン・ウィンストンは、『ジュラシック・パーク』(1993)や、ジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』(1986)の怪物も手がけている。
DVDの解説によると、製鉄所でターミネーターを再起動させる代替電源は熱電対。周囲の熱から電気を得て利用している。
ペスカデロのルイスに化けたT-1000を演じるダン・スタントンは、『グレムリン2』でもルイスという名の役だった。
ジョンの里親の姓は、トッドとジャネルのヴォイト。正式な養子になっていれば、ジョン・ヴォイトという名前になっていたはずである。
ロバート・パトリックは、初めて自分の液体金属への変身を観て、度肝を抜かれたという。
アーニーが車を止めるガレリアは、『コマンドー』でも使った場所とされる。そこからジョン・コナーと友人のゲーム場面に切り替わり、遊んでいるゲームの1つは『ランページ』。後年、そのゲームの映画化で主演するのが、同じアクション俳優のドウェイン・ジョンソンである。
サイバーダイン爆破用の爆薬、ポリジクロリック・ユースィノールの名前は、ショーン・コネリーのSF映画『アウトランド』(1981)に登場する幻覚剤をもじっている。
バイカーが胸で葉巻を消すカットでは、アーノルドを守るのは、10セント硬貨ほどの小さなブロックと人工皮膚だけだった。
T-1000はT-800の腕を歯車へ押し込んだ後、一瞬、形が乱れる。劇場版に説明はないが、特別版の復元場面では、液体窒素で損傷し、形と色を維持できなくなったことが分かる。そのため定期的なリセットが必要になっていた。
撮影現場には、アーノルド・シュワルツェネッガーの当時の妻マリア・シュライバーと、娘キャサリンも訪れた。
ターミネーターが革の新しい服で現れるときの「バッド・トゥ・ザ・ボーン」を巡り、ジェームズ・キャメロンと編集者は意見が分かれた。ジョージ・ソログッドの曲は、すでに同時期の映画で何度か使われていた。それでも選ぶ理由を聞かれ、監督は、かっこいいからだと答えた。
ロバート・パトリックは、無名の自分を選んでキャリアを開いてくれたジェームズ・キャメロンに感謝している。幸いなことに、監督が探していたのも無名の俳優だった、と振り返った。
リージョン1のエクストリーム・エディションDVDは、エンドスケルトンの絵を載せた金属製の外箱で発売された。後には、紙製の外箱へ切り替えて再発売している。
ロバート・パトリックはT-1000を、基本的に死そのものだと説明し、主人公たちは死から逃げているのだと語った。
審判の日とされる1997年8月29日は、ソビエト連邦が1949年に初の原爆実験をしたのと、月日が一致する。
サイバーダイン本社の爆発は、11台のカメラで記録した。後に撮影班は、自分たちも見物人に混じって見とれ、撮り忘れるという冗談の映像を作っている。
『マッドマックス2』(1981)は前作の着想源の一つ。本作のジョン・コナーの犬も、同作の主人公と同じマックスという名前だ。
アルティメット・エディションDVDには、T2用の特別なTHXトレーラーが入っている。本作の家庭用メディアだけに収録されたものだった。
効果を使うカットは300以上あり、合わせるとほぼ16分の映像になる。
エドワード・ファーロングの起用は、撮影開始まで1か月を切ってから決まった。
通りがかった女性が、車両やカメラや照明を見ても本物と思い込み、バイカーのバーのセットへ入ってきた。パンツ1枚のアーノルド・シュワルツェネッガーを見て、何をしているのか尋ねると、彼は男性ストリッパーの夜だと答えた。偶然かは分からないが、『ターミネーター3』(2003)では、彼のターミネーターが実際にそんな夜のバーへ入る。
シリーズおなじみの言葉が、病院からのサラ救出でも使われる。ジョンと来たターミネーターが、彼女に「生きたいなら一緒に来い」と告げる。
鉄の棒でT-1000を切り裂く場面には、ロバート・パトリックのクリーブマン・スーツを使った。ウィンストンは全身人形が必要だと考えたが、キャメロンが固定した位置から撮れると提案し、より簡単な仕掛けで済んだ。クリストファー・スウィフトは発泡ゴムの身体パーツを作り、液体金属が飛ぶ中央部分を真空蒸着で金属化した。パトリックが右肩と脇腹を後ろへ引き、そこへパーツを密着させると、決まった角度からは普通に立って見える。ターミネーター役のシュワルツェネッガーが本物の身体とパーツの継ぎ目へ棒を打ち下ろすと、仕掛けが開いた。
溶鋼の池は、スタッフが「スポーフ・ピット」と呼んでいた。正体の明かされていない液体をオレンジの蛍光灯で照らし、プラスチック片を浮かべて、本物の溶けた鋼に見せている。
リンダ・ハミルトンは撮影前の13週間、週6日、1日3時間、元イスラエル軍コマンドーのウジ・ガルから武器、アンソニー・コルテスから体力の指導を受けた。武器とウエイトの厳しい訓練に、柔道や軍隊式の方法も加わった。撮影中も脂肪を取らない食事を続け、12ポンドを落とした。それまで武器の経験はなかったが、準備後は射撃場で機関銃を使い全標的に命中させ、ジェームズ・キャメロンを驚かせた。初日には元ボディビルダーのアーノルド・シュワルツェネッガーも、その身体を特に称えた。過酷さゆえ、『ターミネーター3』(2003)への再登場は断った。一方、双子の妹レスリー・ハミルトン・ギアレンは週に数時間ジムへ行くだけでよく、共演する2つの場面では違いが見える。
アメリカン・フィルム・インスティテュートの公式映画紹介では、撮影期間を1990年10月9日から1991年3月28日としている。
ジェームズ・キャメロンは、本作のCGIをわずか42カットと数えている。
映画を基にした『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』(2008)は、2008年1月13日に米国で始まった。本作から2年後の物語で、『ターミネーター3』(2003)の展開は採用しない。レナ・ヘディのサラ、トーマス・デッカーのジョン・コナー、サマー・グローの女性型ターミネーター、キャメロン・フィリップスが、8年先へ移動してスカイネットと戦い、審判の日を防ごうとする。2シーズンを経て、2009年4月10日に打ち切られた。
前作でT-800が最初のサラ・コナーを殺しに来ると、車がおもちゃのトラックを踏む。その形は、本作でジョン・コナーを追うT-1000のトラックの運転台を縮小したようにも見える。意図した先取りなのか、たまたま似たのかは分かっていない。
アーノルド・シュワルツェネッガーは、本作の視覚効果でジェームズ・キャメロンが信じ難いほど表現の限界を広げたと考えていた。
サイバーダイン爆破に使う化学物質の名は、ポリジクロリック・ユーティモール。『アウトランド』(1981)の、精神病を引き起こす薬と同名である。キャメロンが、監督した友人ピーター・ハイアムズへ敬意を表して使った名前だった。
『ターミネーター』でアカデミー賞の候補入りも受賞も果たしたのは、本作だけ。6部門の候補となり、4部門を制した。
冒頭の革ジャン、サングラス、バイクを、ターミネーターは病院脱出の頃に失う。物語の半ばを過ぎてから手に入れる前作とは、意図的に逆の流れにした。2体が進む、正反対の道徳的な道筋を表している。
腕を切る場面の生々しいカットは、ジェームズ・キャメロンが、悪趣味で必要ないと判断して削った。
アーノルド・シュワルツェネッガーの1500万ドルの報酬は、前作『ターミネーター』(1984)の全予算640万ドルの2倍を超えていた。
ジョンのシャツはパブリック・エナミーのロゴ入り。同グループには、ターミネーターXと名乗るメンバーがいた。
ジェームズ・キャメロンとウィリアム・ウィッシャーは、シュワルツェネッガーが善玉だと隠し通すのは無理だと、早くから考えていた。それでも脚本の序盤は、アーノルド・シュワルツェネッガーとパトリックのどちらが何者かを曖昧にし、30分ほど経ってから明かす形にした。
ペプシは、作中のあちこちに商品を登場させる形の広告で使われている。
ターミネーターのモデルが、人間と同じように老化することも描かれる。この特徴は、後のシリーズ作品にも引き継がれた。
1:10:14、チップの手術前のガソリンスタンドには、Benthic Petroleumのロゴがある。前作『アビス』(1989)で潜水掘削リグを所有していた企業で、ジェームズ・キャメロン作品同士のつながりだ。製鉄所へ突っ込むタンクローリーにも、同じロゴが見える。
10年以上閉鎖されていた製鉄所だったが、効果があまりに本物らしく、再開したと思った元従業員もいた。
核研究所からジェームズ・キャメロンへ、製作への感謝と、これまでで最もリアルな核爆発だったという手紙が届いた。再現がどれほど正確だったか分かると、かえって恐ろしくなると監督は語っている。
公開後の世界興行収入は、歴代3位となった。上にいたのは『E.T. the Extra-Terrestrial』(1982)と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)だった。
T-800や『ターミネーター3』(2003)のT-Xとは違い、T-1000の主観映像はない。赤いフィルター越しの表示やデジタル分析も見せていない。
水路へ落ちる直前のトラックは、グリル上のFreightlinerが鏡文字になっている。左右反転した映像で道路標識だけを修正し、トラックのロゴは直さなかったためだ。
サイバーダインへ入るサラは、前作のカイルのグレーのトレンチコートを着ている。屈強な兵士だった恋人の服をまとう姿が、彼女自身の変化を視覚的に伝える。
脚本の書き始めに、ジェームズ・キャメロンはT-1000そのものを実現できるか不安を抱いた。執筆を止めて、ILMに技術的な見通しを確かめている。
善玉と悪玉が明かされる前から、両者の違いは示されている。T-800はバーで暴れて服とバイクを奪うが、前作と違って誰も殺さない。「Bad to the Bone」の演出も、以前とは違うプログラムを思わせる。T-1000が里親に質問する時点でも、ジャネルとトッドの2人は生きており、トッドは大男が先にジョンを訪ねたと話す。前作のT-800は、サラの家で出会う者を皆殺していた。一方、T-1000の登場は音楽も不穏で、裸で丸腰のまま走り寄った相手が命を落とす。その後、ジョンの居場所を里親に聞く間、犬が激しく吠える。犬にはターミネーターを見抜けることも、前作ですでに示されていた。
主人公3人のSWAT車両を追うT-1000のヘリを、背後から捉えるには2機が必要だった。1機は画面に出るヘリ、もう1機はジェームズ・キャメロンらの撮影用で、道路の数十センチ上まで降下した。監督にとっても、仕事で最も爽快だった瞬間の一つだという。
T-800がジョンを探し、T-1000と戦うモールは、映画でおなじみのシャーマン・オークス・ギャレリア。アーノルド・シュワルツェネッガーは『コマンドー』(1985)の格闘場面でも使っていた。
ジェームズ・キャメロンが脚本と監督を兼ねた『ターミネーター』は、これが最後だった。後の3作では人物の創造者として名が出るだけだったが、6作目『ターミネーター ニュー・フェイト』(2019)で製作と脚本に復帰した。
ロバート・パトリックは2025年、アクション、SF、家族の話、ホラー、終末後の世界が重なる本作を、史上最高の映画の一つだと振り返った。ほかのシリーズ作品が同じほどよくない理由を聞かれると、答えはジェームズ・キャメロンだと返す。彼こそが決定的な存在なのだ、という評価だった。
終盤、T800はジョンとサラを助けるため、腕を引きちぎって脱出する。未来の技術を残さないよう他は溶鋼で壊すが、その腕だけは置かれたままになる。続編につなげるための手がかりだったのかもしれない。
「Hasta la vista, baby」は、アメリカン・フィルム・インスティテュート、AFIの映画名台詞100選で76位となった。
1:42:01、サラはジョンに、愛している、ずっと前から、と伝える。前作でカイル・リースがサラへ告げた言葉と同じである。
予告編で語りを務めたのは、ドン・ラフォンテーヌ。
42:11に見える公衆電話は、シリーズの映画で最後の登場となる。
24分頃のジョンのゲームは、『ミサイルコマンド』(1980)。飛来するミサイルを撃ち落として基地を守る内容は、もともと防衛システムとして作られたスカイネットの役割に似ている。
シュワルツェネッガーのターミネーターは、冒頭で3度武器を得ながら、人を殺さない。殺そうとするのは、ジョンを脅す嫌な男だけである。前作とは違い、ジョンを脅かす相手か、ジョンが直接命じる場合以外は殺さない、という設定のように見える。
エドワード・ファーロングがホンダXR80Rに乗る場面は、運転して見えるよう車で引いた。ジェームズ・キャメロンがDVDで語るには、運転手はパトリックが全速力でも届かない速さにすると言った。だがロバート・パトリックが走り始めると、ファーロングに追い付き、その肩をたたけたという。予想を超える速さだった。
ウィリアム・ウィッシャーに、液体窒素の代わりは何かと聞かれ、ジェームズ・キャメロンは液体窒素だと答えた。本物らしく代用する方法がなく、扱うときも火と同じくらい慎重さが要ったという。ただしロバート・パトリックが歩いて浴びる部分は、水を使って撮った。
アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンの次の共演は、28年後の『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)だった。
27分頃、モールで写真を撮る人物の隣に立つ女性は、リンダ・ハミルトンのスタントダブル、メアリーエレン・アビアーノである。
ビリー・アイドルはジェームズ・キャメロンの最初のT-1000候補だったが、バイク事故で引き受けられなかった。バイクに何度も乗る役だけに、皮肉な巡り合わせでもある。アイドルは、本作より数か月前のオリバー・ストーンの『ドアーズ』(1991)に、松葉杖姿で短く登場している。
老いたサラ・コナーが、審判の日を防いだ後に公園のベンチに座る結末は、試写で出来すぎだと受け取られ、削除された。ジェームズ・キャメロンは終わり方を練り直したが、スタン・ウィンストンの老けメイクは驚くほど本物らしかった。撮影当日、彼がリンダ・ハミルトンを連れてくると、キャメロンは本人と分からず、祖母を現場に連れてきたのかと思ったという。
スタン・ウィンストンは、肉が剥げ、身体の一部を失い、内部のロボットが見えるメイクを、前作の経験から改良したと語る。顔に密着させ、下のクロームの頭蓋骨が、付け物のように突き出さないことが狙いだった。特定のカットには、アーノルドを頭から足先まで複製したアニマトロニクスも用意した。人形は1作目よりよく動いたが、メイクの出来が向上したため、使う必要はむしろ減った。ジム・キャメロンは、メイクした本人をより多く撮れるようになり、アーノルド、人形、アーノルドと続けても切り替えを悟られない。観客が探さない限り、本物かMemorexか分からない仕上がりこそ、目指すものだったという。
人混みを進むT-1000には、獲物へ近付くサメがモデルになっている。ロバート・パトリックが、その動きを演技に取り込んだ。
T-800の金属の頭蓋骨が見える場面を撮るため、アーノルド・シュワルツェネッガーは6日連続でメイクを受けた。
エドワード・ファーロングは、この映画で俳優デビューを果たした。
インダストリアル・ライト・アンド・マジック、ILMは、新しいレーザースキャナーでロバート・パトリックの表情を取り込んだ。データは、コンピューター内のT-1000の液体金属の顔に使われた。
ターミネーターがマイルズ・ダイソンに機械の腕を見せる場面では、生きた皮膚を切って内部を露出させる。スタン・ウィンストンは、本物の手のように自在に動く腕を設計した。製作そのものは、中西部の請負会社が担当した。
キャメロンは精密な模型の中で、親指ほどの小型ビデオカメラを動かして映像を設計した。プリントした画像を初期の絵コンテとし、後からイラストレーターが磨き上げている。
54:25、警備員姿のT-1000がガラス扉をたたくと、金属が当たる音がする。液体金属の擬態合金でできていることを表す音だ。それ以前に本物の警備員がたたいた際は、普通の音になっている。
エドワード・ファーロングを見いだしたのは、キャスティングのマリ・フィンだった。街で生きる少年を探しても、若いプロ俳優のテストには説得力が足りず、カリフォルニア州パサデナのボーイズ・クラブへ捜索を広げた。そこで出会ったファーロングはジョン・コナー同様、父を知らず、母とも暮らしていなかった。声をかけられたときの、ほどよく反抗的な態度も役に合った。リンダ・ハミルトンに気圧された最初の選考は不調だったが、フィンとジェームズ・キャメロンは、自然な才能と、指示に応じて感情を出せる力を評価した。台詞の指導を受け、アーノルド・シュワルツェネッガーとの相性も確認すると、2人は彼が適任だと確信した。本作が映画デビューとなった。
特殊効果だけで1700万ドルを使い、前作『ターミネーター』(1984)の全予算640万ドルの2倍を超えた。
製鉄所でT-1000がT-800を鉄棒で打つ撮影では、ロバート・パトリックが、狙いの印を外してアーノルド・シュワルツェネッガーの腕を殴ってしまった。それでもシュワルツェネッガーは役を続け、カメラが止まってから伝えた。
『アビス』(1989)と同じく、ジェームズ・キャメロンは各メディアで構図が崩れないよう、詳細なフレーミング表を作った。Super 35のコモントップ方式では、2.35:1と中央の1.85:1が上端を共有する。これに、70mm拡大用の2.2:1を同じ上端で加えた。CGIは2:1でレンダリングし、その抽出領域を2.35:1の中央から25%下へ配置した。ネガ全体は1.66:1でマスクし、テレビの4:3はその中で中央に合わせている。
T-1000に決まる前、ロバート・パトリックはL.A.のバーで夜に働き、車で暮らしていた。酒と薬物への依存が深まる中、この役を人生の転機にしたいと考え、やめる決意をした。ただ、成功後は再び以前の習慣に戻り、3〜4年使い続けた末に、酒も薬物も断った。
21分頃、研究所のダイソンの助手として映るのは、DVDの製作と特殊効果の調整を担当したスタッフ。
1時間40分頃の、バンがサイバーダインのロビーへ飛び込む場面は2テイクを要した。滑りすぎないよう、床に接着剤も吹き付けた。
冒頭の戦闘で走る兵士の銃は、『エイリアン2』(1986)のヴァスケスとドレイクのスマートガンにも見える。どちらもジェームズ・キャメロンの監督作で、ヴァスケスを演じたジェニット・ゴールドスタインは、本作ではジョンの養母になっている。
カロルコ・ピクチャーズがヘムデール・フィルム・コーポレーションから『ターミネーター』(1984)の権利を買った額は、500万ドルだった。
未来の戦争でエンドスケルトンが子どもの頭蓋骨を踏む冒頭は、全身アニマトロニクスで撮った。ウィンストンは、骨が砕け、カメラが上がり、光る目と頭が次の犠牲者を探すこの画を、前作からの大きな進歩と振り返る。画面外の12人が、脚、腰の旋回、首、油圧の上腕、頭や目を、ワイヤー、ロッド、無線で分担操作した。シェーン・マハンによると、歩いて来たように見えるが、左脚はセットに固定。右のふくらはぎへ付けたロッドで踏ませ、トリガーで外して、カメラが上がる前に引き抜いた。ロッドは5〜6フィートあり、操作役はもともと画角の外に立てた。持ち上げて脚を落とし、棒を抜いて下がる動きが必要だった。マハンたちは、砕けやすいワックスの頭蓋骨を28個用意し、『ターミネーター2』へ持ち込んだ。最初は多すぎると思ったが、爆発のタイミング、脚の落ち方、骨の割れ方、カメラの上がり方、ロボットの見え方、ロッドの撤去がかみ合わず、何度も撮り直した。フォンタナの古い鉄鋼置き場で午前3時、残数が減っていく。15テイク目には、あと1〜2回だろうと思っていたが、20テイク目には残り8個で焦り始めた。誰にも知らせず、尽きたらジムにどう伝えるかと冷や汗をかいた。他の監督なら10個で足りても、ジムには多く用意してなお足りないという。撮り終えた時は2個残っていた。SWSの古参「ライファー」で、レガシー・エフェクツの機械設計者リチャード・ランドンによると、キャメロンはそれでも満足せず、これが限界だろうと次へ進んだ。チームは失望させたと思ったが、翌日、ジムはジョンとシェーンとランドンをトレーラーへ呼び、昨夜の映像を興奮して見せ、完璧だと称えた。それは4、5テイク目の映像で、実際に映画に使われている。
最初と最後の戦闘は、ともに「伏せろ」の一言で始まり、終わる。
1時間5分頃、マイルズ・ダイソンとスカイネットの歴史をサラ・コナーに説明するアーノルド・シュワルツェネッガーは、フロントガラスに貼ったカードの台詞を読んでいた。
ブラッド・フィーデルによるシリーズの音楽は、本作が2作目にして最後となる。後の作曲家は別の人物でも、彼の代表的なテーマは使い続けられた。
長い撮影の間にエドワード・ファーロングは成長し、現場は対応を迫られた。砂漠では他より幼く見え、声変わりも始まったため、後から音程を調整している。終盤に撮った場面では、伸びた背を補い、リンダ・ハミルトンとの以前の身長差に合わせるため、穴に立った。
『Lost in Space』のThe Android MachineとRevolt of the Androidsという2話にも、似た構図がある。ロビンソン一家とスミス博士を守る善良なアンドロイド、ヴァーダに、敵のIDAKが迫る。ヴァーダはIDAKを止め、人間らしく改心させる。その後、別の悪いアンドロイドが現れると、ヴァーダ、IDAK、一家が協力して倒す。守り手のヴァーダとアーノルド、殺しに来るIDAKとロバート・パトリックという対応関係が、人間と機械の争いを描く点で重なる。
前作の削除場面では、サラが電話帳でサイバーダインを探し、破壊すれば審判の日と戦争を防げるとリースを説得する。彼は、戦術的に危険で、自分の任務でもないと反対する。本作では、サラ、ジョン、ダイソン、T-800が実際に爆破を決行し、サラはリースのトレンチコートをまとっている。
2023年12月、米国議会図書館の国立フィルム登録簿に選ばれた。文化、歴史、美学のいずれかで重要な作品としての登録である。
厳しい日程に対応するため、編集にはマーク・ゴールドブラット、コンラッド・バフ4世、リチャード・A・ハリスの3人が参加した。担当部分を分けて作業している。
42:04、ジョン・コナーに誰も殺さないと約束する場面は、バイカーのバーの向かいで撮った。バーへの登場とこの場面の場所は、『クリスティーン』(1983)のロケ地から、わずか1¼マイルしか離れていない。
海外配給会社は、前作の10倍以上をかけた、当時最も高額な映画にも積極的に契約した。ジェームズ・キャメロンは、続く3作『トゥルーライズ』『タイタニック』『アバター』で、その製作費の規模をさらに上回っていく。
ジョンとティムの盗む300ドルは、物価変動を調整すると、2019年の563.34ドルに相当する。
『ボーン・アルティメイタム』と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』までは、前作に候補歴がないのにアカデミー賞を取った唯一の続編だった。20世紀に限れば、該当するのは本作だけである。
オープニングクレジットの後、スローモーションは多くの場面に使われる。スカイネットと戦う未来のジョン、水路へ落ちるレッカー車、ターミネーターのバイクの跳躍、レッカー車の爆発、T-1000を撃つ前にジョンへ伏せろと告げる場面、エレベーターを出るターミネーター、SWATの銃撃から滑って逃れるサラ、撃たれるダイソン、裂けるクライオコのトラック、凍ったT-1000の粉砕、サラがジョンを地面へ引き倒す場面、そして溶鋼へ落ちるT-1000の最期などである。
1:19:00、狙撃場所を離れるサラは、ダイソンの庭のプールを通る。静かなはずの水面を、外海の波のように揺らして、場面の劇的な印象を強めている。
サングラスも、ターミネーターの変化を表す小道具になっている。殺すためだけの機械から人間らしさを得ていくにつれ、それを失っていく。
スタン・ウィンストンたちは、サラ・コナーの核の悪夢をリアルにするため、核実験の映像を何時間も調べた。ロサンゼルスの模型を作り、壊れる石造物にはマッツォのクラッカーやシュレッド・ウィートも使った。次のテイクのために組み直すだけで、平均2日を要した。1991年後半には、米国の複数の核実験施設関係者が、劇映画の核爆発で最も正確な描写だと非公式に評した。チームの面々は、以後のどの場面も、これほどの称賛や感情的な反応を観客から得たことはないと話している。
T-1000が警官の姿を取る理由について、ジェームズ・キャメロンは警察への批判的な見方を示した。警官以外を愚かで弱く悪い存在と見下し、守ると誓った相手を非人間化して、その仕事のため感覚を鈍らせていく、という考えだった。
ジョン・コナーがT-800の服従に気付く場面で、ジェームズ・キャメロンは、アーノルド・シュワルツェネッガーは笑えても脅威を失わないと評する。ウィリアム・ウィッシャーはすぐ、まあ彼を見れば分かる、と返した。
ロバート・パトリックのT-1000が怖かった、という感想は多くの観客から聞かれる。
7分頃、裸に見えるターミネーターがバーへ入る撮影では、アーノルド・シュワルツェネッガーは紫のボードショーツを着ていた。
1:40:00、ヘリのT-1000は4本腕で、2本を操縦、2本をMP-5Kの発砲と装填に使う。夜の撮影でジェームズ・キャメロンは、特殊効果班が追加の腕を付けたスーツを作っていたと思い出した。高速道路は午前5時に開くため、スタッフを起こし、間に合うよう現場へ届けてもらった。
『ターミネーター』、本作、『ターミネーター3』では、ターミネーターの身体が人間の解剖学的な構造に沿うことも示されている。
スペシャル・エディションのVHSは、2本分の幅の箱に収まり、前面に宣伝用の画像が使われている。
スティーブン・シュナイダー編集の『死ぬ前に観るべき1001本の映画』にも収録された。
ジョン・コナーとターミネーターがサラ・コナーを州立病院から救う際、至近距離の銃撃でT-1000の頭が裂ける。スタン・ウィンストン・スタジオは、このスプラッシュ・ヘッド用に2体の可動人形を作った。後ろ姿の開く瞬間には、ロバート・パトリックの粘土像を中央で割り、内側に飛沫を彫った型から、フォームラバーの人形を製作。ファイバーグラスの芯にヒンジを付け、1本のピンで開くようにした。正面用には、裂けた顔の左右で目が別々に動く、さらに精巧な人形を用意した。滑車で両側を中央へ寄せ、再生の始まりを見せてからILMのCGへつなぐ。本人の型から作った頭の内側は真空蒸着し、クリロン・クリスタルクリアで覆って液体金属の外観にした。さらに、後ろへよろめきながら治るカットでは、代役が最後の段階のスプラッシュ・ヘッドのメイクを着けている。
チャーリー・コースモは、『おつむてんてんクリニック』(1991)の撮影が決まっていたため、ジョン・コナー役を引き受けられなかった。
通常の姿のターミネーターにも、わずかに人工的な質感を出した。アーノルド・シュワルツェネッガーのメイクへ、KYゼリーを混ぜたためである。
終盤のSWATバンの横転に使ったうめくような音は、『タイタニック』(1997)で最初の煙突が甲板へ倒れる場面にも流れる。どちらもジェームズ・キャメロンの作品である。
48分頃、サラがモップの柄でダグラスを殴る衝撃に、白一色の1コマを挟んでいる。頭を打たれたときの閃光を表す工夫で、『アビス』(1989)のキャットがコフィーを殴る場面にも使った。
マーベル版コミックは、グレゴリー・ライトの脚本、クラウス・ジャンソンの絵による全3号。シュワルツェネッガー主演作の漫画化では、『コナン・ザ・グレート』(1982)、『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984)、『レッドソニア』(1985)、『レッド・ヒート ニューヨーク捜査線』(1988)、『トータル・リコール』(1990)に続く6作目だった。子会社マリブからは、続編の『サイバネティック・ドーン』と『ニュークリア・トワイライト』も各4号刊行した。マーベルのターミネーター・コミックは、これらに限られる。
ジェームズ・キャメロンは、『ターミネーター』2作の怖さは、現実に例のない未来の殺人ロボットより、人間が人間を襲うことにあると考える。人が何を経てターミネーターのようになるのかに関心を持ち、本作のサラ・コナーにその発想を託している。
実写の仕掛けは、T-1000の傷や刃の腕、損傷が増すT-800まで広がった。スタンのチームのT-1000人形は、CGを減らしたり、不要にしたりするほど効果的だった。複雑なものには、スプラッシュ・ヘッド、ドーナツ・ヘッド、クリーヴ・マン、プレッツェル・マンと名前を付けている。
エドワード・ファーロングは、役に備えてバイクを習った。
リンダ・ハミルトンのサラ・コナーには、上唇の傷跡を付ける案があり、テストも成功した。だが出番が多く、そのたびに長いメイクが必要になるため、見送られた。
『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)と『スナイパー』(1993)の予告編には、本作の音楽が流れる。
マイルズ・ダイソンを演じるジョー・モートンは、以前の肺虚脱の経験を、過呼吸の演技に生かした。
ジェームズ・キャメロンの完璧主義は、スタッフにも過酷だった。中には「ターミネーター3:私ならやらない」と記したTシャツを着る人まで現れた。
公開年の1991年には、ミネソタ・ツインズがワールドシリーズで優勝した。ダイソンの息子も、登場場面でツインズの帽子をかぶっている。
(約1時間2分)精神病院からの脱出後、ターミネーターは自分の内部チップが学習コンピューターだと語り、人間と過ごす時間が長いほど多くを学べると説明する。これは、以降の物語で彼がジョンから人間的な特徴をどんどん身につけていく理由づけだった。しかしこの場面は本来もっと続き、ターミネーターがスカイネットはチップを読み取り専用に設定し、考えすぎて自立しすぎるのを防いでいたと説明する。そしてジョンとサラがチップを外科的に取り外して再び差し込み、リセットする。この場面は劇場版ではカットされたが、特別版で復活した。
第1作でサラは暗い嵐に向かってまっすぐな道を走った。第2作は、カメラが道を進みながら左右に揺れ、前方が見えないよう下を向く中でサラのナレーションで幕を閉じる。道の先がもはや確実ではないことを象徴する演出で、これはサラのナレーションにも反映されている。
W.A.S.P.のフロントマン、ブラッキー・ローレスは、本作の公開から数年後、ロバート・パトリックに偶然会い、自分が本来T-1000を演じる予定だったが、身長6フィート4インチだったために外されたと伝えたと語っている。ローレスによると、パトリックは自分がキャスティングされる前にT-1000の姿の初期デザイン画を見せられ、「長髪の野蛮人タイプ」という当初の構想がローレスの外見に合っていたと告げたという。
ネタバレを含むトリビア
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(2:00:00)ラストシーンで「私は自己終了できない。鋼鉄の中へ下ろしてくれ」というセリフは、アーノルド・シュワルツェネッガーがポストプロダクションで追加したものだ。当初はターミネーターが黙ってサラにウインチの操作盤を渡すだけだったが、試写の観客にはなぜターミネーターが自分で鋼鉄の中に落ちないのか理解されなかった。
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当初の脚本と絵コンテでは、T-1000の死はアンドロイドが溶けた鋼鉄の槽に落ち、上から見て裏返って顔になる姿として描かれるだけで、T-1000が鋼鉄の中で正確にどう反応するかは解釈に委ねられていた。案の一つはアンドロイドが考えうるあらゆる形に変化するというもので、中には数秒だけの形もあったが、リアルに見せるには時間がかかりすぎた。もう一つの案は、T-1000が鎖をつかみ、溶けかけた体の一部を槽から引き上げると、それが床の上で黒い塊になるというものだった。最終的にジェームズ・キャメロンは、T-1000がそれまで成りすました姿を次々と経て、最後に苦悶する顔となって溶けていくという案にたどり着いた。
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ジェームズ・キャメロンは2003年収録のコメンタリーで、『ターミネーター3』(2003)の撮影現場からシュワルツェネッガーとちょうど話したばかりだと語っている。シュワルツェネッガーは新作の撮影現場で肩を痛めたと彼に話したという。それはいくつものことの兆候であるべきだった。キャメロンは、『ターミネーター2』が主人公が本質的に自ら命を絶つ夏の大作映画であり、ハリウッド、特に大作映画では大きなタブーだと指摘する。さらにキャメロンは、本作が公開された同じ夏に、基本的に同じことが起きる別の映画を製作したとも述べている。その作品は『ポイント・ブレイク』(1991)だ。
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ジェームズ・キャメロンは、オレンジとブルーの2色を照明とフィルターに使ってこの映画を撮影した。オレンジは人間性の色、ブルーは機械の色だった。これが頂点に達するのが製鉄所のクライマックスで、人間性(そして人間化したターミネーター)が機械に対して最後の抵抗をする。機械を破壊する溶鋼のオレンジ色の色調は、周囲の機械の冷たいブルーと対照的に撮影された。
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[2:00:00] T-1000の断末魔には、監督のジェームズ・キャメロン自身の叫び声が使われた。
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鋳造所での最後のシーンで、T-1000の服装は通常の警官服と白バイ警官服の間で揺れ動く。これは、再構成を余儀なくされた後にグリッチを起こし、形態の制御に苦戦しているためである。
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(約27分)モールの戦闘シーンでT-800を店の窓から放り投げた後、T-1000はマネキンの銀色の頭部を調べる。これは、ロサンゼルス川橋でトラックが爆発した後、炎の中から歩き出る彼の真の姿(約38分)を予告している。
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判別するのは難しいが、瀕死のマイルズ・ダイソン(ジョー・モートン)がサイバーダイン社で起爆装置の上に掲げている物体は、彼の未来のマイクロチップの巨大模型の一部である。映画のスペシャル・エディションでは、彼がその模型を粉々に叩き壊すシーンが復元されている。あまりにも苦労して作ったのだから、破壊するのは自分であるべきだと主張するのだ。チップの破片が起爆装置の上に落ちることで、ダイソンは人類を破滅させかねないものを、人類を救うために使っていることになる。皮肉なことに、未来のチップを壊すために彼が使うのは、人類が知る最も初期の道具の一つである斧である。
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拡張版では、ダグラス(ケン・ギベル)がサラの腹を警棒で殴り、無理やり薬を飲ませようとする。ギベルはリンダを傷つけたくなかったので、振りを何度も途中で止めたが、そのたびに彼女は膝をついて地面に倒れなければならなかった。これをあまりに何度も繰り返したため、キャメロンが望むショットを撮るのに要した多くのテイクの後、彼女の膝はかなりひどく打ち身になっていた。このシーンの映像は、効果を高めるために明らかに早送りされている。サラは独房から脱出すると、ほうきの柄を折り取り、それを使ってダグラスを意識を失うまで何度も殴る。
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T-1000は養母のジャネル(ジェニット・ゴールドスタイン)を殺し、彼女の姿を取る。映画の後半では、T-1000は州立精神病院の警備員に変身し、指の刃で本物の警備員を殺す。スタン・ウィンストン・スタジオは、女性が夫のトッド(ザンダー・バークレー)の頭部に刃を突き刺すショットのために、ゴールドスタインの肩にストラップで固定する先細りの刃の腕を彫刻し製作した。T-1000の好んで使う武器として、番組用に作られた刃は数百に上った。一見単純に見えるが、真空蒸着プロセスがその形状の最も微細な欠陥まで明らかにするため、刃はスタン・ウィンストン・スタジオのアーティストや技術者に絶え間ない課題を突きつけた。例えば、ファイバーグラスとABSプラスチックで作られたジャネルの刃の腕は、完璧な見本ができるまで何度も作り直さなければならなかった。T-1000が病院の警備員の目に細剣を突き刺すショットには、より薄いウレタン製の刃が使われた。「目に刺さる刃のために」とリチャード・ランドンは言う。「私たちは俳優の手に装着できる3つの硬質な手と刃の小道具を作りました。1つは短い刃に先細る指、1つは中くらいの長さの刃に先細る指、そして3つ目は長い刃に先細る指です。私たちはそれをほとんどストップモーション・アニメーションの置き換え効果のように撮影するつもりでした。短い刃を撮影し、それを長い刃に置き換えて撮影し、という具合に。その後ILMが各刃の間のモーフィングを行い、すべてが組み合わさったときには、画面上で刃が伸びているように見えるのです。」
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[2:23:50] T-1000が溶鋼に落ち、アーノルドの「休暇が必要だ」というセリフの後、ジョンは、今や消滅したT-1000の方向に中指を立てている内骨格の腕が入ったバッグを拾い上げる。
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別の結末が撮影された。年老いたサラと、米国上院議員となったジョンが公園で穏やかに座っているというもので、審判の日が起こらなかった未来である。サラは当初、若い、退役していないカイル・リースが通り過ぎるのを見るが、残念ながら彼に何も言えない。このアイデアはごく初期に却下された。この別のリースがどうやってジョン・コナーの父親になれたのかという疑問が多すぎたからだ。結末全体は最終的に削除され、より曖昧で明るさを抑えた結末が採用された。また、ジョンのような非行少年が上院議員になれたとは考えにくいという理由もあった。このアイデアはある形で生き残った。映画のノベライズでは、サラはリースを見つけるために私立探偵を雇うが、成功しない。
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T-1000が警備員のルイスをコピーし、目を刺して殺すとき、彼の頭部のロボット・アニマトロニクスが作られ、振動して先端が刺さったり抜けたりできるようになった。
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オリジナル脚本にはあったものの、撮影されなかったシーンは以下の通り。*未来戦争の拡張シーン。当初のプロローグはより長く、ジョン・コナーによるナレーションで審判の日と前作の出来事を説明していた。拡張版では、レジスタンスがスカイネットの中央プロセッサを破壊して戦争に勝利し、その瞬間にスカイネットの全ユニットが機能を停止する様子が描かれた。ジョンと彼の部隊はスカイネットの研究所に入り、タイムポータルとターミネーターの保管施設を発見する。リースは自ら志願して時間を超えて送られる前にジョンと話す。リースは自分が実はジョンの父親であることを知るという示唆がある。リースが送られた後、ジョンはターミネーター(しかも異なるタイプ)でいっぱいの保管庫に入る。101モデルの1体が欠けている(前作のターミネーターである)。ジョンは自分でもう1体を送る必要があることをほのめかす。その後、映画の残りは事実上ジョンの長いフラッシュバックとなる。このシーンは、追加のセットを建てる費用を正当化するほど物語上重要ではないと判断されたため省略されたが、後に『ターミネーター:新起動 ジェニシス』(2015)で似た形で登場した。*サラのECT。サラは電気けいれん療法のために準備され、電圧を流し込まれる。ショックで彼女は痛みに顔をしかめ、人生のいくつかの瞬間を追体験する。中でも顕著なのは、前作で工場を通って彼女を追いかけ、飛びかかってくるT-800の記憶だ。*別バージョンの核の悪夢シーン。サラの精神鑑定の前に、彼女はターミネーターに施設の外のフェンスまで連れて行かれる夢を見る。そこで核サイロが開き、ミサイルが発射されるのを目撃する。1発の核爆弾が爆発し、彼女とターミネーターの肉体を吹き飛ばす。そして彼女は目を覚ます。*病院脱出の拡張シーン。エレベーターを出た後、T-800はバイクのエンジンをふかし、無人で全速力でエレベーターに向かわせ、T-1000がそこから現れると同時に爆発させる。これによりジョン、サラ、そして彼は車を奪う時間を稼ぐ。*ガント牧場。この部分は当初、サルセダの陣地でのシーンの長いバージョンで、ジョンが母親が捕まる前に会っていたと話す「元グリーンベレーの変わり者」トラヴィス・ガント(サルセダはその部下の1人)を指す。彼らはガントの屋敷に到着する。ガントは当初、審判の日に関するサラの話に懐疑的だったが、彼女がT-800の頭に2発撃ち込んでも傷つかないことを示すと態度を変える。サラとガントは過去の関係について話す(サラは基本的に、ジョンと自分に武器の訓練を受けさせるために彼を利用した)。また、ガントがターミネーターを笑わせようとする場面(後に書き直され、ジョンのシーンとして撮影された)や、T-1000がジョンの部屋で見つけたサラのテープからガント牧場のことを知る場面もある。サラ、ジョン、ターミネーターが去った後、ガントは部下たちが死んでいるのを発見し、T-1000がジョンの里親の母親に化けたように、自分の妻に化けていることに手遅れになって気づく。T-1000は情報を聞き出すために彼の体を何度も貫くが、ガントは何も明かす前に手榴弾で自らを殺す。T-1000は再び体を形成し、生き残ったガントの部下の1人に同じ手順を繰り返す。その部下はダイソンのことを話してしまう。*サルセダの死のシーン。サラ、ジョン、ターミネーターが去った後、T-1000が近づくとエンリケ・サルセダの犬が吠え始める。エンリケは外に出て撃とうとするが、T-1000はガント牧場のシーンと同じように情報を聞き出すために彼を拷問する。エンリケは後ろの木箱から手榴弾をつかんで自爆し、できればT-1000も道連れにしようとする。しかしT-1000の頭がただ外れるだけで、施設脱出シーンの小さな破片のように、それはブーツの中に戻っていく。エンリケの妻ヨランダはこれを見て、T-1000が近づく中で赤ん坊を抱きしめる。T-1000は赤ん坊を抱き上げ、ジョンたちがどこへ行ったかを彼女から聞き出す。*ダイソンの幻視シーン。死の直前に、ダイソンは家族の写真を見て、すべてを灰にする核の地獄の幻視を見る。それはやがて、太陽を背景に家族が幸せそうに走る穏やかな光景に変わり、カメラが引くとダイソンの死につつある目が現れ、彼は目を閉じて本をトリガーの上に落とす。燃え盛る地獄の映像は最終的に映画のオープニングクレジットで使われた。
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撮影されたものの削除されたシーンがある。ダグラスと別の警備員がサラの独房に入り、薬を飲むよう命じる。薬は彼女を眠くさせるため、サラは拒否する。ダグラスはその日の午後に精神鑑定を控えているのだからと従うよう強要する。サラは薬は必要ないし、面倒は起こさないと言う。しかしダグラスはその後、警棒で腹を殴ってサラを殴打し、もう1人の警備員にスタンガンで彼女を撃たせ、薬を無理やり飲ませ、サラを床に意識を失ったまま残して去る。これは後に、サラがカイルを見る夢のシーンにつながる。カイルは彼女にジョンを守る必要がある、世界の終わりが近づいていると告げる。リンダ・ハミルトンはこのシーンを気に入った。映画の大半で演じる屈強な兵士ではなく、最も傷つきやすいサラが描かれていたからだ。しかし監督のジェームズ・キャメロンは追加の台詞録音の際、時間の都合でこれらのシーンをカットしなければならないと彼女に告げた。どちらのシーンも特別版で復活している。
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『ターミネーター』シリーズの最初の3作では、悪役キャラクターの死が何らかの形で「terminated」という言葉で彩られる。『ターミネーター』(1984)では、サラ・コナーがT-800を破壊しながら「You're terminated, fucker!」と言う。『ターミネーター2』では、ジョン・コナーが(溶けたT-1000について)「死んだのか?」と尋ね、ターミネーターが「Terminated」と答える。『ターミネーター3』(2003)では、T-850がT-Xに「You are terminated」と言ってから爆発する。
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[2:00:00]T-1000を倒した後、ターミネーターは「休暇が必要だ」と言うが、これはアーノルド・シュワルツェネッガーが『キンダガートン・コップ』(1990)で以前に言った台詞だ。この台詞は脚本になく、アドリブだったと以前は言われていた。しかし書籍『ターミネーター2 ジャッジメント・デイ ザ・ブック・オブ・ザ・フィルム アン・イラストレイテッド・スクリーンプレイ』によれば、この台詞は早い段階から脚本に書かれていた。
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T-1000が鋼鉄の中で分解する描写があるが、鋼鉄の融点は華氏約2500度だ。つまり、ドラゴンズブレス弾を装填してT-1000に撃ち込むだけで、動きを完全に止められるということになる。ドラゴンズブレス弾は華氏3000~4000度で燃焼する。
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公開から30年後、マイケル・エドワーズはファンフィルム『Skynet』(2021年)で年老いたジョン・コナー役として復帰した。この短編映画では、人類抵抗軍はスカイネットとの戦争に敗れ、人類は絶滅しており、死にゆくジョン・コナーは、自分がスカイネットであることを明かし、審判の日を償いたいと願う女性(ローラ・ヴァン・イック)と出会う。彼女はジョン・コナーに、自分自身が過去へ行き、自分の創造を防ぎ、審判の日を消し去ることを提案する。
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劇場公開版には含まれなかった撮影済みシーン(スペシャル・エディションでは2つを除いて全て復元):* 医学部の学生たちがサラ・コナーの部屋を覗いた直後、シルバーマン医師が看護師たちに彼女が必ず薬を飲むよう確認するように言う。スタッフが薬を渡しに来るが、彼女が拒否すると、腹を警棒で殴り、テーザー銃で撃ち、無理やり薬を飲ませ、床で痛みに耐えてうずくまる彼女を蹴る。* [19:40] ジョン・コナーがATMを強盗してモールへ向かった後、サラは病院で薬物による夢を見る。そこにリースが現れ、息子を危険から救わなければならないと警告する。二人はキスをし、抱き合うが、リースは消えてしまう。サラは彼を追って外に出ると、後に映画で登場する核の悪夢の場面と同じ場所にいる自分に気づく。大きな白い閃光を見て、目を覚ます。これがマイケル・ビーンが出演した唯一のシーンで、いくつかのプロモーション用トレーラーに登場した。キャメロンは、第1作を見ていない観客がカイルの登場に混乱すると思い、このシーンをカットした。* 運河でトラックが衝突した現場にT-1000が現れ、パトカーを盗むシーン。* T-1000がジョンの里親を殺した後、外に出て犬を殺し、名札を確認する。名札には「マックス」と刻まれている。T-1000は犬を「ウルフィー」と呼んで間違った名前を確認したことで、ジョンが自分の偽装を見破ったことに気づく。* 犬を殺した後、ジョンがもう家に帰ってこないと知ったT-1000は、ジョンの居場所の手がかりを探すため彼の部屋へ行く。棚や壁などを「感じる」ように部屋を歩き回る。やがてポスターの前で立ち止まり、その裏に何かがあると気づいて引き剥がすと、記念品の箱(写真など)を見つける。T-1000がサラの現在の居場所と、病院の後サラ、ジョン、ターミネーターが向かう砂漠の拠点を突き止めるのはこのシーンだと思われる。ジェームズ・キャメロン監督は、T-1000のサンプリング能力は以前のシーンで十分に伝わっているためこのシーンは冗長だと判断してカットした(また、T-1000がX線視力を持っているように見えすぎるためでもあった)。このシーンはSEには含まれていない。* 廃ガソリンスタンドでの拡張シーン:ターミネーターが自分のCPUは学習コンピューターだと話すとき、スカイネットはユニットが単独で行動中に考えすぎることを望まないため、出撃前に読み取り専用に切り替えられたと付け加える。ジョンがリセットできるかと尋ねる。その後、「鏡」に映るターミネーターの顔がサラに手術手順を説明する。前景のサラが作業するために人形が使われ、鏡の中ではリンダ・ハミルトンの双子の妹レスリー・ハミルトン・ギアレンがシュワルツェネッガー本人の上でリンダの手の動きを真似ていた。CPUが取り外されるとターミネーターは停止し、サラはそれをテーブルに置く。彼女はハンマーを手に取り、彼を機能停止にしようと叩き壊そうとする。ジョンが止め、彼が必要だと言う。彼は初めて権威を示し、実の母親さえ聞く耳を持たないのに、どうやって偉大な軍事指導者になれるのかと彼女に尋ねる。彼女はしぶしぶチップをターミネーターの頭に戻す。* ジョン、サラ、ターミネーターがサルセダ農場に到着する前のトラックストップでのシーン。ジョンはターミネーターに、いつもそんなに真面目である必要はないと指摘する。時々笑うように促す。ターミネーターは笑顔を作ろうとするが、その結果は説得力に欠け、むしろ滑稽だったので、ジョンは鏡の前で練習するように言う。* ターミネーターがサラにマイルズ・ダイソンのことを話した直後、ダイソンが私邸にいるシーンがある。妻は彼がマイクロチップの完成に集中しすぎていると言い、マイルズは自分の設計が人工知能に革命をもたらすと説明する。このシーンでは、ダイソンに息子のダニーの他に娘がいることも示される。* 砂漠で武器を組み立てながらのジョンとターミネーターのさらなる会話。ジョンは自分の変わった子供時代について話し、ターミネーターに感情を経験するかと尋ねる。* サラがダイソンに狙いを定める前、彼女が家に近づき武器を設置する様子が描かれる。* サイバーダイン社でのシーン。サラとターミネーターがハードドライブを破壊し、ダイソンが自分の革命的なマイクロチップの模型を破壊する。* 製鉄所で、T-1000は先に凍結されたことによる悪影響を経験する。鉄の棒や床など他の物質に触れると、形や色を維持するのが難しくなる。* クライマックスで、ジョンは2人のサラを見て、偽物のサラの足が立っている鋼鉄の格子を模倣していることに気づき、偽物だと見破る。* 未来のコーダ。スカイネットのない未来の公園に年老いたサラ・コナーが座り、審判の日は起こらなかったこと、ジョンが上院議員になったことをモノローグで語る。このシーンは、ジェームズ・キャメロンが映画の他の部分の暗く陰鬱な雰囲気に合わないと感じたため、SEには含まれていない。しかし、DVDのアルティメット、エクストリーム、ブルーレイ版にはイースターエッグ特典として収録されている。
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別のエンディングも撮影されており、年老いたサラが公園に座ってターミネーターの話をし、ジョンが娘と遊ぶのを見守り、孫娘の靴紐を結ぶ様子が描かれた。また、ジョン・コナーが下院議員として働いている様子も示された。ジェームズ・キャメロン監督はこのエンディングを使わないことに決め、「未知の道」エンディングに差し替えた。
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[1:55:00] T-1000に「機能停止」させられたターミネーターが再起動するシーンは脚本にはなく、なぜターミネーターが復活してT-1000に最後の一撃を加えられるのか観客に伝わらないと感じたジェームズ・キャメロン監督の判断で、編集段階になって追加された。アーノルド・シュワルツェネッガーの著書『The Life and Times』によると、キャメロンはクリスマスに友人ブルース・ウィリスを訪ねる予定だったシュワルツェネッガーに連絡を取り、この重要なシーンの撮影のために戻るよう求めた。結局シュワルツェネッガーは予定をキャンセルして撮影に臨むことになり、串刺しになった金属棒をターミネーターが引き抜くシーンはクリスマスの日に撮影された。
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T-800がなぜ自己破壊できないのかという問いについて、映画と小説は矛盾している。小説では、T-1000が破壊されるとすぐにT-800は溶鋼に足を踏み入れて自爆する。映画では、この瞬間はT-800の迫り来る死への感情的な反応を生み出すために引き延ばされている。しかし、任務を遂行する兵士として、T-800は特に未来がかかっている状況では、自己破壊に助力を必要としなかっただろう。公式小説におけるT-800の死のシーケンス:ターミネーターはジョンの肩に手を置いた。「私は任務を完了しなければならない」。そう言いながら、彼の人間的な側の顔が光の中に戻ってきた。彼はジョンに向かって手を伸ばし、金属の指が頬を伝う涙に触れた。それは啓示だった。「なぜ君が泣くのか、今わかった。私には決してできないことだが」。彼はサラに向き直り、「さようなら」と言った。「怖いのか?」彼が答えるまで、ほんの一瞬があった。「ああ」と彼は言った。ターミネーターとして機能を停止するからではなく、スカイネットの理解をはるかに超えた宇宙の秩序という、プログラムを超えたビジョンを感じ取ったからだ。そしてそれは彼に最初の感情を感じさせた。恐怖。次にどこへ行くのか、もし行き先があるなら。もちろん、彼は答えの中でそれ以上の詳細を求められなかったので、そんなことは何も言わなかった。彼はただ向きを変え、縁から踏み出した。[235ページ] エンリケの拠点の隠し場所から武器を集めるシーンで、ジョン・コナーはT-800に恐怖を感じたかと尋ねる。これに対してT-800はただ「いいや」と答える。ジョンはさらに「死ぬことすら?」と尋ねる。T-800は再び「いいや」と答える。ジョン・コナーはさらに詰め寄る。「それについて何か感情はないのか?」この時、T-800は矛盾することを言う。「いいや、任務が完了するまで機能し続けなければならない。その後は問題ではない」。
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スタン・ウィンストンのスタッフは、「プレッツェル男」効果のために最終的なT-1000のパペットを3体製作した。これはターミネーターがT-1000の腹部にグレネードを撃ち込み、キャラクターが破裂する場面のためのもの。1体目はロバート・パトリックを再現したばね仕掛けの模型で、手足を大きく広げた姿勢をワイヤーで閉じておき、それを解放して最初の爆発の動きを作り出し、同時に空気圧ラムで頭部を上へ押し上げた。2体目は、真っ二つになったT-1000が溶鋼の穴に向かってよろめくカットのために作られた。足首をジンバルに取り付けてよろめく動きを生み出し、その他の体の動きはセットの下に配置されたスタッフが棒で操った。頭部のあごと目の動きはラジオコントロール、頭が回転する動きはワイヤーで操作された。3体目は関節のないパペットで、背中に35ポンドの重りを仕込んで溶鋼への落下を助けた。この溶鋼は実は特殊効果チームが作った、下から照明を当てたゼラチン状の混合物だった。
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核の炎に焼かれるロサンゼルスを映すオープニングクレジットのシークエンスは、もともと瀕死のマイルズ・ダイソンが見る幻影の一部として構想されていた。致命傷を負って床に横たわるマイルズは、机の上にある家族の写真を手に取る。彼には審判の日による燃え盛る風景が幻として見え、それが太陽の下で楽しげに遊ぶ妻と子どもたちの姿へと変わる。この幸せな記憶が最期の思いとなる中、彼の腕がスイッチの上に落ちる。強烈なシークエンスではあったが、脇役に焦点が当たりすぎていると判断され、より容赦なく事実に即した死の場面として書き直された。
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当初の脚本では、T-1000が物語の早い段階でジョン・コナーの部屋を捜索し、エンリケ・サルセダの牧場の写真を見つけることになっていた。この場面は撮影されたものの、テンポの理由でカットされた。だが、サラ、ジョン、T-800がすでに去った後にT-1000がサルセダの牧場へ向かう後の場面を説明するためのものだった。T-1000はエンリケの肩を指のスパイクで貫いて居場所を拷問で聞き出そうとし、「痛いのはわかっている。ジョン・コナーはどこだ?」と言う。エンリケは情報を明かすどころかT-1000を罵り、手榴弾で自爆する。これによりアンドロイドは、赤ん坊を脅してエンリケの妻から情報を得ざるを得なくなる。この場面は撮影されなかったが、アイデアは終盤に流用され、T-1000がサラを似た方法で拷問してジョンに電話をかけさせることになった。
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サラがターミネーターを殺すのは、ターミネーターシリーズで2作目にして最後の作品となる。『ターミネーター』(1984)では、サラはT-800を押しつぶして破壊する。本作では、サラは戦闘で損傷したT-800の自決を、溶鋼の中へ下ろすことで手助けする。『ターミネーター ニュー・フェイト』(2019)でもターミネーターは破壊されるが、サラはそれに関与していない。また、公衆電話が登場する作品としても、これが2作目にして最後となっている。
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ターミネーターはジョンと出会う前から「誰も殺さない」という約束を守っている。本作にはこれだけの大混乱と暴力が描かれながら、死者数は(審判の日の30億人を除いて)動物やアンドロイドを数えるかどうかで変わっても最大16人。数える場合の明確な死者は13人(完全版では14人)で、そのうち銃で死ぬのは2人(モールの店員とマイルズ・ダイソン)だけだ。比較すると『ターミネーター』(1984)の死者数は40人近くに上る。死者は時系列順に、未来戦争の兵士3人、装甲トラックの運転手と銃手、到着したばかりのT-1000と遭遇した巡回警官、モールの店員、トッドとジャネル・ヴォイト(後者は示唆のみ)、犬のマックス(完全版)、警備員のルイス、白バイ警官(画面外でT-1000に殺されたと示唆される)、マイルズ・ベネット・ダイソン博士、タンクローリーの運転手、そして最後にT-1000とT-800。トラックから引きずり出された運転手と、T-1000に警察ヘリから追い出されたパイロットはひどい落下をしたが、おそらく骨折程度で生き延びている。ピックアップトラックの運転手は橋からではなく橋の中央分離帯を越えて飛んだため、死の危険はおそらくない。エンリケ・サルセダは当初の脚本ではT-1000に追われて殺されることになっていたが、撮影されず、完成作でもほのめかされていない(サラの助言に従って自ら身を隠したと示唆される)。(示唆される)死者の大半(8人)はT-1000が直接または間接的に手をかけている。ターミネーターは人を傷つけるだけだ。伝記ドキュメンタリーによると、アーノルド・シュワルツェネッガーは自分の役がより家族向けになることを条件に続編への出演を承諾し、そこからこのキャラクターの「殺さない」ルールが書かれた。しかしジェームズ・キャメロンは何度も、またDVDの音声解説で、シュワルツェネッガーを説得する必要があったと述べている。シュワルツェネッガーは2023年にそれを認めた。アクションスター仲間で後に友人となるシルベスター・スタローンと「死者数競争」をしていたため、T-800の殺しは前作より倍にして過激にすべきだと感じていたのだ。キャメロンは、暴力を増やすためのそんなひどい口実を使うなんて「本当に病んでるね」と彼に言い、その返答としてT-800の死者数をゼロにし、暴力を抑えた。シュワルツェネッガーは暴力の減少に対するファンの反応が悪くなることを本気で心配していた。それは『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984)で起きていたからだ。だが後に、キャメロンの解決策は「見事だった」と認めている。
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(約1時間45分のところ)T-1000が鋭利な腕で液体窒素のトラック運転手を刺して殺す場面。スタン・ウィンストンは、突き刺される姿を表現するため、服から刃が飛び出す仕掛けをデザインした。
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[2:05:00]サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が機械の制御ボタンを押してターミネーターを殺すのはこれで2度目。いずれもターミネーターを演じているのはアーノルド・シュワルツェネッガーだ。